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蒼穹のフリューゲル6

合同学校前に
到着し
駅を出ると
目の前に
大きな学校が
聳え立つ

エノクです

ナーシャから
もらった
カチューシャが
一番のお気に入りです

端末のフリュが
話しかけて来た

フリュ
「デカいっスね!」
ナーシャ
「何、誰⁈」
エノク
「フリューゲルよ
私のアプリ」
ナーシャ
「 」
フリュ
「宜しくです!」

校舎から
流れる
水の音を
聞きながら
中に入る

どんな構造
してるのかしら


ナーシャ
「クラス別ね
じゃあね!」
エノク
「ん!」

私はまず
職員室に
向かい
扉を開ける

エノク
「失礼します」
教師
「お、来たわね!」
エノク
「担任‥ですか?」
「エノクです。
宜しくお願いします」
教師
「担任のディールよ
元気あって何よりね」

教員の数が多い

聞いたら
合同学校なので
小中高と
分けられて
いると言う

ディール
「まとめて請け負う
訳にはいかないでしょ?」
エノク
「なるほど」
ディール
「さ、行くわよ」



教室に案内され
私のクラスが
此処で分かった

今日から
このクラスか

ディール
「ちゃっちゃと
授業始めたいから
自己紹介は短めに
頼むわね」
エノク
「あははは」

先生は
軽く笑わせて
教室に入る様
ジェスチャー
する

クラスの
視線と反応が
感じられる
緊張してきた

ディール
「じゃあ名前と種族名で
自己紹介して」
エノク
「えっ⁈」

私は慌てて
先生に
目を向ける

先生の笑顔は
変わらない

ディール
「この時の為に
みんなへの理解が
必要でしょ?」
エノク
「せ、先生‥はい」


そうだ

理解した

信頼とは
理解を得る事

他者との
調和の為に
此処へ来た

だから

もう私は
伏せない


エノク
「内包者のエノクです
皆様方どうか‥
宜しくお願いします!」
ディール
「うん、上出来!」

クラスの
拍手が響く

私の涙腺が
此処で緩んだ

みんなの拍手を
涙いっぱいの
笑顔で返した

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