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lost kingdom7

エノクです

城を出る

エトラと
お買い物




エトラ
「それで何買うの?」
エノク
「ん‥」

少し
言いづらい

エノク
「アヒルちゃん」
エトラ
「すり減って割れたよね」
エノク
「ん」


「変?」
エトラ
「可愛いと大事に
したくなる」
「分かる」
エノク
「あ、ありがと」


言う事で
雑貨屋へ

探す

エノク
「ん、あった」
「んん?」
エトラ
「コレは?」

店員さんが
教えてくれた

店員
「イルカだよ。
知らないのかい?」
エノク
「可愛い」
エトラ
「イルカちゃんだって」


捨てがたい

コレに
決めた

よく考えたら
エトラは
私より
年上だった

エトラ
「エノクはまだ9歳よ
背伸びしなくて良いの」
エノク
「ん‥」
「ください」
店員
「まいど」

精算して
店を出る



平和

遺跡調査は
ベアルーヌさんと
慎重に協議し
行うと言う

私達は
危険すら
あったから
大人でやると
言う

エトラ
「バムイ族って
言うの?」
エノク
「ん?」
エトラ
「最初はまん丸だったって」

テラトマ体

私は
髪の
色を纏い
出産された

表面は
髪となり
3歳児の
姿へと
変わったり

異端な
人生

エトラ
「カズもイーノ達も
元は人間だったって
聞いたの」


エノク
「ママから聞いた」
「聖杯を打たれて
その血でバムイ族に
なったって」

けど
バムイ族も
異端だけど
人間

誕生もあれば
死も存在する

エノク
「ルーンが無いと
生きられないの」
エトラ
「私も同じだけど」
「エノクばかり
大変な目にあってる
気がする」
エノク
「 」

どうして
だろうと

エトラは
表情を
曇らせる

とは言え
私は
その言葉に
答えられないまま
黙ってしまった

エトラが
沈黙を破る

エトラ
「エノクが危険に
ならない様に私
頑張る」
エノク
「エトラ‥?」
エトラ
「ビオラ姉ちゃんから
魔法教わってるの
だから」
エノク
「 」
「‥ん」


ありがとう

その
一言だけしか
私は言えなかった

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