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Ragura Floating World18

私アリサ

内包者‥

伏せたい因果

私が伏せたくて
お姉ちゃんにさえ
その詳細を語る事が
出来なかった

タケは
そんな私を家族の
一員として迎え入れてくれた




イーノ
「パパ、私ら学校行くから」
カズ
「パパ、おかえりなさい!」
タケ
「ああ、ただいま‥アリサ」
アリサ
「うん」

二人共目を合わせて
何か感じ取っていた様だ

なら話は早い
けど、今はまだ‥

アリサ
「ロカも気をつけて
行ってらっしゃい」
ロカ
「ガッツリ休んでね」
アリサ
「うん!」

かわいい
ロカを見つめる

ロカ
「?」
アリサ
「イーノ、カズ、
行ってらっしゃい」

行ってきますと言い
三人を見送る

タケ
「行ったな」
アリサ
「うん」
「さっきの話‥」
タケ
「ああ。これから先を考え
よく話し合おう」

タケ‥

私の気持ちの
変化を待って
くれている

今まで私が
一人歩きしてきた
心情を鑑みて‥

タケ
「だが、一つ伝えるなら」
アリサ
「え?」
タケ
「アリサが此処に来る事を
想定していたのは」

「エノクなんだ」

アリサ
「 」

お姉ちゃん‥?

タケ
「ロカを見つめていたな」
「思い出すな‥」
アリサ
「タケ‥」

お姉ちゃんの写真を見る

あの頃を思い出す

初めてお姉ちゃんと
タケと出会った時の事を‥

タケ
「あの時、俺には
エノクの様な覚悟は
無かった‥」
アリサ
「タケ‥」
タケ
「時間かかっちまったな‥」

「それでも、今なら言うぜ」

「もう、一人歩きはよせ」


駄目だ‥
涙腺がもたない

古代湖での思い出
お姉ちゃんの
言葉を思い出す

「私と生きて
一人で行かないで」

タケ
「家族で歩くんだ」


私の涙腺が溢れた

お姉ちゃん‥

タケとみんなで
生きるから

タケはその日
私と再婚する意思を
私に伝えた

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