精神世界物語 中編12
あ
エノラです
雫は
病室から
去って行った
かけがえの無い
友人が
ずっと
いてくれる
訳じゃ無い
暇だ
聖釘でも
使いこなそう
いや
あれから
ゲンはどうか
雫から
聞きそびれた
一つだけ
確かめたい
事がある
けど
ゲンとは
心許せる
会話をする
仲でもない
と思う
端末に
シンプルに
メッセージを
送る
「何故廃坑に
近付いたの?」
送信
その
タイミングで
ママが来た
エノラ
「あ、ママ?」
ママ
「エノラ⁈」
「だ、大丈夫⁈」
エノラ
「うん、回復は
順調だから」
「ごめんなさい」
ママ
「友達を追って
巻き込まれたんでしょ」
「あんな危険な場所を
パワースポットだなんて」
エノラ
「 」
「え」
ママ
「クラスの子達が口々に
噂してたから‥違うの?」
概ね
間違い
無い
だけど
非がある
とは言え
ゲンに批判が
集中してしまう
エノラ
「雫と止めたかったの」
「協力してくれたから」
ママ
「丁度会ったわ。そうね
命の恩人だわ」
「G-bartも彼女が
呼んでくれたもの」
エノラ
「ん」
ママ
「あの男の子
仲良いの?」
エノラ
「 」
「私も正直分からない
けど、批判が集中
するのは‥なんかやだ」
ここは
正直に
伝える
看護婦さんが
来るまで
私は
ママと
話した
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