
lost kingdom6
ルーンの
確保
体調も
戻った

エノクです
お姉ちゃんや
お兄ちゃん
エトラが
心配して
来てくれた
エトラ
「エノク‥」
イーノ
「私達も助けに
行こうとしてたの」
ロカ
「止められたけど」
カズ
「あの後、地響きが
あったんだ」
エノク
「 」
大陸に
地響きの影響を
もたらした
戦車の威力
エノク
「FAPUSの機動力でも
かわすのがやっとだった
多脚戦車が上に向かって
撃ったの」
カズ
「戦車⁈」
エノク
「あれ一機とは思えない」
エトラ
「逃げられなかったの?」
エノク
「隠れるのでやっと」
上昇したが
瓦礫に
頭を打たれ
そのまま
地上に
落下した事も
伝える
回復した
ルーンで
ほぼ
使い切って
しまった事も
エトラ
「私‥生きて帰る
自信無い」
イーノ
「う‥私達なんか
あのままルーン残ら
なかったかも」
カズ
「けどこうして戻って来て
良かったよ」
ロカお姉ちゃんが
うんうん
頷く
エノク
「滅んでなんていなかった」
カズ
「えっ⁈」
エノク
「遺跡は下も同じ石垣で
出来てた」
「国は二つに分かれて
きっとその下で栄えてる筈」

トマリ
「なるほど。だとしたら
戦車の量産も充分考えられる」

エノク
「パパ‥」
カナ
「私達以外の王族が
この下で存在していた?」
トマリ
「確かに考えられる」
「奈落に繋がる穴は
他にも存在してる筈だ」
カナ
「そんな‥私達は一族から
切り捨てられたの⁈」
私の様に
小さな
身体でも
崩落してしまう
危険は充分
あった穴は
一つや
二つでは
ない筈
カナ
「とにかく、遺跡には
近付いては駄目よ」
エノク
「はいママ」
カナ
「怖かったでしょう」
ママが
抱きしめて
くれた
戻って
来れた
それだけで
嬉しかった
元気になって
外に出る
子供を
抱える
シーラに
会い
伝える

お腹に
二人目
シーラ
「二分された国が
奈落の下に存在してた?」
「FAPUSの設計を上回る
戦車まで巡回してよく
無事だったわね」
エノク
「怖かった‥もう
行きたくない」
シーラ
「無理無いわ」
ベアルーヌ
「絶命の危険すらあったが
よく戻ってくれたな」
エノク
「ん」

遺跡には
近付かない
そう約束した
近付きたくも無い

カナ
「とは言え、遺跡の
崩落状況はどんな
ものかしら?」
トマリ
「大陸から掘られた
穴だらけだとしたら」
カナ
「あの塔‥いつまで
もつかしら」
「いつ崩落するか
わからないのよね」
トマリ
「子供達も近付く事も
無いだろう」
「あれだけのトラウマを
植え付けたんだ」
カナ
「そう‥ね」
塔を
見上げる
ママの
心境は
複雑で
あったに
違いない