アルゴリズム伝記91
ネグロ
「うわああああああ‼︎」
ジャッカ
「来い!殲滅するぞ!」
ネグロ
「言われなくても!」
武装した
ネグロさん
ジャッカさんが
私達を庇う様に
アンドロイドを
撃ち倒す
私は
災い除けの陣を
バリケードの様に
張って血塗れの
FAPUSから
落ちた
鮮血のビオラを
抱き上げる
私も
真っ赤に
なった
涙が止まらない
ビオ
「ビオラさん!」
「死なないで!」
ビオラ
「 」
胸部は
貫かれ
出血は
止まらない
誰か
ビオラ
「エト‥?」
ビオラ
「え」
エトランゼ
戦場に
無防備な
小さな身体で
こちらを
見ている
状況を
把握したのか
血相を変え
走って来た
轟音と共に
敵の
機動兵装が
空中から
ベクトルを向け
行く手を
遮る
まずい
逃げられない
その刹那
機動兵装の
側部から
爆発
後続の
増援が
追い付いた
父だ
父
「ビオ!大丈夫か⁈」
「 」
ビオ
「ビオラが‥誰か」
エトランゼ
「ビオラ‥死んじゃやだ」
エトランゼが
ビオラの側で
傷に
手を出した
手が
輝き出す
あ
ビオ
「傷が塞がる‥」
「エトランゼ!弾は」
ビオラ
「貫通したよ」
「良い輝きだ」
ビオ
「ビオラ‥!」
「お父さん、倒して!」
父
「良し!安全な場所へ
避難しろ!みんな!」
続々と
増援が来た
街は
損害を
被りながらも
強襲に
屈する事なく
みんなは
劣勢だ
ビオラの
安否
だが制圧
しなければ
ジャッカ
「良い精度だね」
ネグロ
「ああ、しかしあの
空中を飛び回る敵」
ジャッカ
「これで良い」
ジャッカが
機体のスタンドで
固定すると
長身の
ライフルを
一発
放つ
遠方の
空中兵装に
命中して
落ちていく
ネグロ
「凄い!君はプロか」
ジャッカ
「一等兵砲撃手」
「待て、仲間が来る!」
ネグロ
「お出ましか」
ビオから
通信
ビオ
「ビオラさんが
復帰します!」
ビオラ
「ドジってごめんよ」
「エトに助けられたよ」
ネグロ
「嗚呼‥良かった」
「エトランゼは?」
ビオ
「私が保護してます」
「プラントまで
後退します」
ビオラ
「エトは頼んだよビオ」
「ぶちかましたら
少量のルーン
摂取だねこりゃ笑」
ネグロ
「嗚呼、そうだね」
殲滅に向け
みんなが
一丸になる
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