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蒼穹のフリューゲル85

改修版


アリサ!

お姉ちゃんの端末
私が預かってる

アリサ
「お姉ちゃん‥タケ。大丈夫かな」
フリュ
『時間はかかりますが必ず』


アリサ
「分かるの?」


フリュ
『第五形態からの意識覚醒には
時期的に代償を払います』

第五形態

フリュが
解析する

アリサ
「あれが、第五形態⁈」
「あんなに大きくなるの?」
フリュ
『はえ』

此処で
お姉ちゃんの
先生から
話があった

ディール
「施設からの要請よ」
「二人が起きない間は、こちらで
お世話になってね」

沢山の
子供達も
一緒

施設で
生活し

学校も
通える様に
なった

沢山の
子供達の
大半は怪我

病院へと
移され

治療を
受ける



数が多いから

シャルは
お姉ちゃんと
中層の施設へと
移される



多すぎて
一緒には
なれなかった

僅かな
間だったけど
いつかまた
会えるかな?




あれから
一週間

学校で
ディール先生に
会う

アリサ
「先生、おはよう!」


ディール
「おはよう。元気そうね」
「学校はどう?」


アリサ
「楽しい!」
ディール
「エノクとタケ。まだ昏睡から
目覚めないの」
アリサ
「うん。先生、代償って何?」
ディール
「エノクは、代償を等価交換と
言っていたわね」

等価交換

良い代償
悪い代償
幸不幸を分け
交換される

それが
結果となる

難しいけど

私達は
産声を
上げた時から
等価交換は
始まる

先生は
そう説明する

ディール
「人生の仕組み、だそうよ」
アリサ
「悪い事をしたら悪い代償?」
ディール
「そうね。自分の問題でもあるわ」
アリサ
「お姉ちゃんは敵討ちとは
言わなかったよ」
「代償を払いに行くって言ってた」


ディール
「憎しみや怨みで代償を払う
訳にはいかないもの」
「それでも。あの子らしいわ‥」


アリサ
「だからきっと目覚めるよ」
ディール
「ええ」

先生が
笑顔で
答える

アリサは
教室へと
向かう

お姉ちゃん
タケ

アリサ

目覚める日まで

信じて待つよ!

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