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flower of the gland7

エノクです!

応急処置の為
魔法使います
詠唱

エノク
「グロース!」

びくんと
跳ね上がる
筋肉質の身体

まだ
意識は戻らない

もう一度
今度こそ

お願い
戻って

エノク
「グロース!」

再び跳ね上がる
グロースの
電熱エネルギーが
血管の損傷を塞ぎ
止血までは出来た

けど
まだ意識は
戻らない

三回目‥

その時
口から血反吐を
吐き出し
動き出した

返り血が
私にかかる

サイ
「お父さん!」
父親
「‥サイ‥なのか」
サイ
「良かった!」
エノク
「 」

チチがやっと
現場に到着した

ラド
「エノク、G-bartが
もう少しで到着‥」
「うおっ⁈」
エノク
「チチ、意識は戻ったわ」
ラド
「大丈夫なのか⁈」
エノク
「グロース魔法二回
かけたら戻ったわ」
ラド
「事後とは言え‥
此処までだな
増援に追跡させた
送ってやる」
エノク
「ん‥」



チチの車内

ラド
「意識は戻ったんだろう」
エノク
「 」


ラド
「現場が惨状なら
無理も無い。だが」
「よく持ち堪えたな」
エノク
「チチ」
ラド
「ん?」
エノク
「私、そんな強く無い」
ラド
「強いよお前は」
「マヤの子だ」
エノク
「強いだけじゃ
駄目なの」
ラド
「それでも冷静に
処置が出来た」

私はまだ
笑顔になれない

あの惨状が
もし次こそ
私の番で
あったなら

グノーシスの
行動は
予測出来ない

自宅付近に来た



返り血を浴びた
姿で帰宅
当然ママも
悲鳴を上げる

マヤ
「ど、どうしたの⁈」
エノク
「友達の父親が
グノーシスに襲われた」
マヤ
「 」

緊急処置で
息を吹き返した
直後の返り血だと
説明して
私は速攻で
制服を丸洗いして
浴室に篭る

此処で初めて
身体の震えが
止まらなくなった
涙を隠す様に
シャワーを浴びる


グノーシスの
恐怖から
まだ私は
向き合いきれて
いない

彼らは今‥

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