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Ragura Floating World82

僕はスク
微睡み‥?

ハッ
エノクがいる

僕を見てる

教室は
パニックに
なっていた

突然
ポータルから
現れた
ミタマに
クラスが
騒ぎ出して
物を投げ始めた

慌てて
僕が止める

ミタマを
抱え上げ
エノクの元へ
転移する事を
信じた

初めて見た
エノクの
お爺さん
若かったな

それなのに
あの砕けた
注射器は一体‥

まさか
チョウワソウ?

エノクは
笑顔を見せない
暗い表情で見る



足元に砕けた
注射器‥

‥⁈

スク
「エノク‥?」
エノク
「来ると思ってた」
スク
「遅くなってごめん
怪我は?大丈夫?」
エノク
「ん」
「大丈夫よ」

にっこり笑う
エノク
僕に抱きついて
来た

スク
「///」
エノク
「大丈夫‥」



‥‼︎

夢‥

アレは
あの注射器は
まさか‥
打たれたのか?

そんな筈‥

エノクは
学校に
来ない

先生に
聞いてみた

スク
「えっ⁈訃報⁈」
先生
「突然の話で
驚くでしょう」
スク
「そんな‥立て続けに」
先生
「エノクと仲が良いと
聞くけど、来たら
元気付けてね」
スク
「あ、はい///」

どう声を掛けて
あげたら良い?

先生に
聞いてみた

傷付く言葉以外の
気持ちが
支えになる
だから
言葉以外にも
あると言う

分かっている事

エノクが命を
狙われていた事

白昼堂々と
拉致され
トラウマを
植え付ける
程怯えきって
いた事

砕けた注射器が
打たれた
ものなのか
それとも
回避出来たのか

曽祖母の
突然の別れ

端末を手に
そっとして
あげるのも
配慮だと
先生は最後に
付け加えた

もどかしい


エノクは今



エノクです

私のメンタルは
正直破壊されたと
言っていい‥
エルフにとって
私の耳を
掴み引っ張る‥

アレは強姦
私の叫びも
彼らの快楽なのか
無意味

私を支える
心の柱が
そこで折れた

止めが
曽祖ハハの
変わり果てた姿

チチが手にした
写真を見ては
いなかったけど
分かってた
悪漢は
姿を消した後

曽祖母を‥

だから
壊れた

後は‥

何と言うか
色々あって
まだ整理
付かない

何から始めるか

こう言うのは
時間かかる

曽祖父の時も
そうだったけど

布団の中で
足を動かす

昔はよくつって
悲鳴上げた

起きよう




エノク
「ママおはよう」
マヤ
「おはよ。どう?」
エノク
「これから
どうしようかな」
「大暴れしたって
言うし」
マヤ
「‥覚えてない?」
エノク
「頭ぐるぐる回ってた」
「魔法使い切って」
マヤ
「 」
「あの後の捜査で
犯人は全員捕まったわ」
エノク
「えっ」
マヤ
「捜査は一気に
進んだそうよ」
エノク
「‥ん」

チチ
大活躍

エノク
「あの後どうなったか
私よく分からない‥」
マヤ
「一斉検挙よ」
「アンタのおかげ」
エノク
「 」
「私は壊れただけ」

曽祖ハハは戻らない
もう会えない
一人で‥

波が溢れた



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