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蒼穹のフリューゲル72

改修版


エノクです

教室の机で
書物を開く



解読

第四形態

膨張後
格納

四肢の復元

過去
自己暗示

エノク
「自分を思い出す、か」
タケ
「普通にわかる範囲だな?」
ノイル
「 」
「もしかして、さ」
ゼンキ
「何だよ?」


ノイルが
端末を手に
アルバムを開く

エノク
「あ、記念撮影⁈」
ノイル
「そう!」
「見て」

楽しそうに
映る
ツーショット

ゼンキ
「お前、まだこの写真持ってたのか?」
ノイル
「あったり前よ!」
「何年付き合ってると思ってるの」
ゼンキ
「泣きながら消した画像を‥」
タケ
「 」
エノク
「フリュが復元したの」

ゼンキ
「思い出すぜ」

ゼンキの姿が
アイレベルまで
復元され

元の姿へと
還元される


ゼンキ
「悪かったなノイル‥」
「思い出は絶対消すもんじゃ
ねえよな」
ノイル
「うん」
「忘れちゃダメよ、ゼンキ笑」
エノク
「ノイルじゃないと、ゼンキは
大変そう笑」


ノイル
「ああ見えて結構楽しいのよ」


ゼンキ
「エノク、メンバーから外れるぜ」
エノク
「 」
「良いの?」


ゼンキ
「嗚呼、お前らチートすぎて
勝てねえからな。タケ」


タケ
「ん?」


ゼンキ
「エノクの尻にひかれてばかり
いるんじゃねぇぞ」


タケ
「‥お前もな」

二人が教室を出る

フリュ
『どうします?この後』
エノク
「行きましょう」
タケ
「嗚呼」

教室を後に
しようとした時


ディール先生が
やってきた


ディール
「講堂に集まって。学長から
連絡があるわ」
エノク
「はい!」

政界から
何かしらの
情報を
得だのだろう

私達も
移動を
開始した



講堂

全校生徒が
集う

教壇に立つ
エイマ学長が
説明する

エイマ
「ラグラの全人口を固有結界に
格納完了した事がわかりました」
エノク
「 」

今更⁈

甚大な被害を
もたらした
下層の
ランドシップ

学長の
説明は続く

政界は

子供達の証言で
商品として
売買して
いた事

子供の瞼から
アドレノクロムを
抽出する為

恐怖を与える為

牢獄で監禁
していた事

既に犠牲に
なっている
子供達も

ラグラの
全人類を
贄に捧げる
契約の元

エノク
「先生、これ以上聞きたく
ありません」
先生
「エノク⁈」
タケ
「くそ!」


講堂を出る

分かった事がある

エノク
「 」
タケ
「大丈夫か?」
エノク
「政界には沢山の死臭がしたわ」
タケ
「 」
エノク
「タケは分かる?」
タケ
「お前‥臭いが分かるのか?」

やっぱり
私だけ‥

エノク
「あの男。何処に実体が
あるのかしら?」
タケ
「本体か‥ん?」

タケに
端末を見せる

エノク
「これで政界に行けるわ」


タケ
「な」


エノク
「第五形態、特性を掴めないと」
「あの、タケ」
タケ
「ん?」

私とタケ



万が一の場合

タケとの
連携を
強化する
必要がある

私には

もう
タケしか
頼れない


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