アルゴリズム伝記95
暫くして
ジャッカも
落ち着きを
取り戻す
ジャッカ
「あんなに憎んでた」
「嘘みたいだ」
シーラ
「私だって」
モーニングスターで
頭部を粉砕
された身だ
ジャッカも
流石に
ドン引きする
シーラ
「父親としてどんな心境
だったかは知らないわ」
ママ
「 」
「私もお互い狂っていた
‥な」
ジャッカ
「 」
ジャッカが
私とママを
交互に見ながら
ドン引き
まぁ
無理も無い
どっちも
殺された
身なので
苦笑い
ママ
「初めから間違えた
者などいない」
「生きる経過の中で
間違えてしまう事もある」
ジャッカ
「 」
シーラ
「ママは‥もしかして
この人に狂わされた?」
ママ
「そう‥だな」
「異端審問さえ
無ければこの男も
狂人では無かった
筈なのだが」
幼いエノクと
エトランゼの
前では
説明出来ない
屈辱を
体験したと
ママは
説明する
ただ
ママ
「産んで正解だった」
シーラ
「ありがと笑」
「セイラには?
まだ13歳よ」
ママ
「まだ早い気が」
セイラ
「蚊帳の外?やだ
それ!」
ママ
「⁈」
「いつから⁈」
セイラ
「聞いてましたが?」
シーラ
「WWWWWW」
ジャッカ
「 」
ママ
「 」
エノクも
エトランゼも
首を傾げる
その姿が
愛しくて
私は2人を
抱きしめた
シーラ
「会ってみたいわ」
「狂人ではない彼と!」
ママ
「嗚呼、そうだな」
「来世の方針が
それで決まると良いが」
シーラ
「あ、カナさん呼んでる」
「ね、行こう!」
私達は
十字架へと
戻る
いえ
未だ見ぬ
私達の国へ
再び大空へ
墓標を去った
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?