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蒼穹のフリューゲル61

改修版



エノクです

小さな
女の子

破傷風に
なりかけた
熱の症状も
無くなり

元気な姿を
見せてくれる

気持ちも
落ち着いたのか

幼い笑顔を
見せる

エノク
「名前は?」
女の子
「シャル」


アリサ
「宜しく!」

タケが
やって来た

申し訳
無さそうに

タケ
「‥悪ぃ」


エノク
「タケ!ね、お願い。この子の
着替え先生からもらって来て?」
「部屋の鍵、開けとくわ」


タケ
「 」
「あ、ああ!」



寮へと
戻る

久しぶりの
帰還と
なる筈


エノク
「シャル、タケが着替え
持って来るまで待ってて」
シャル
「あい、母ちゃん」

今、何と?

アリサ
「母ちゃんだって」


エノク
「 」
シャル
「あっちが父ちゃん?」


エノク
「あ、いえ、あの///」


アリサ
「父ちゃんかぁ」

顔真っ赤にして
タケに部屋番
教えた


タケが
先生に
シャルの
着替えを
もらう

タケ
「すんません‥何か」


ディール
「心配したのよ。内包者の
特性もまだ把握しきれていないの」


タケ
「ポッドの扱いとか、全く
知らずに手を出したから」


ディール
「どう?」
タケ
「え」
ディール
「内包者になって」
タケ
「あまり実感無いっす」
「身体重い様な、軽い様な」


ディール
「解読書も無事届いてるわ」
「此処から、巻き返すわよ」
タケ
「あの、デニッシ族の強襲。
あれから何か分かったんすか?」


ディール
「色々調べ上げたわ。それも踏まえ、学長から話も出るでしょう」

タケ
「俺の知らない間に進展しましたね」
ディール
「固有結界で震えてると思ったの?」
タケ
「いや笑」
ディール
「さ、頼んだわよ。旦那様」


タケ
「///」
「あ、あの、先生」


ディール
「何かしら?」
タケ
「どんなすか、結婚て」

ディール
「 」
「そ、そこまで考えてたの⁈」

タケが
慌てる

タケ
「あ、いや。ありがとうございました!」

ディール
「 」





シャルの服を
洗濯乾燥
する間
浴室で洗う

アリサと
賑わう

アリサ
「タケ、早く来ないかなぁ」
エノク
「じき来るわ」
シャル
「父ちゃん?」
エノク
「結婚してません///」


アリサ
「けど家族みたい!」

嗚呼

この
賑わい

確かに
楽しい

タケが来たら
何話そう

そしたら
シャルが
うとうと
し始めた

シャル
「眠い‥」
エノク
「え⁈あああ‥待って
もう少しで洗い終わるから!」

まずい

回復後の
副作用か

幼いシャルの
活動限界を
超えようと
している

仕方ない
先に出そう

エノク
「アリサ、あとお願い」
アリサ
「うん」

手早く
シャルを
洗い終え
浴室を出た


ドライヤー

全裸で
ベランダに
出し
即乾燥

‥良し!
乾いた

後は
ベッド倒して

シャル
寝かせて

タケ
「戻ったぞ!」


エノク
「 」



‥この日


再び声に
ならない
私の
絶叫が

女子寮に
響きました

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