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精神世界物語 中編10

雫です

意識が
なくなった
エノラを
抱え

鳴り出した
端末に出る


「救助隊ですか?」
「怪我人がいます!
はい!トンネルの中です!」

G-bart

空中救助隊
到着

出口の
方から
隊員が続々と
ライトを
照らし
走って来た

安心したら
首元
頬の痛みが
戻る

足の力が
抜けた

私も
小学生

エノラを
抱えて歩ける
筈だったけど

無理だった

ゲンは
そろそろ
目覚める
頃だろう

色々
覚悟して
もらう
けど




病院

私の嫌な
場所

それが

目覚めた
途端ベッドの上

エノラ
「こんなに暇なんて」
「趣味の一つ
見つけとくべき
だったわ」

「その言葉が聞けて
安心したわ笑」

親より
真っ先に
雫を呼ぶ

昏睡した私を
自分事の様に
心配した

彼女には
礼を尽くし
きれない

けど

未だに
ハッキリ
しない
大きな力の
正体


「まだ見えない?」
エノラ
「声だけは聞けた
だからスキルアップも
無事出来たわ」

「大きな紙飛行機
みたいだったね」

雫の首には
まだ少し
アザが残って
いる

それでも

彼女の
笑顔が見れた

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