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Ragura Floating World56


エノクです!

リハビリ
頑張ってました

先生に止められ
この日は終了

病室に戻ると
ママとスクが
待っている

エノク
「ママ!スクまで⁈」
マヤ
「まだ真っ直ぐには
歩けないわね」
エノク
「大丈夫よ。前よりは
マシになっだでしょ?」
スク
「偏った感じ?」
エノク
「ん。そんな感じ」

廊下の手摺りを
頼りに歩く

此処まで
歩けるのは
リハビリの成果

エノク
「やっとベッドまで
戻れた」
スク
「お疲れ様エノク」
先生
「面会は程々に」


私達は
戻って行く
先生に一礼した

さてと

エノク
「話があるの」
マヤ
「二人きりになる?」
エノク
「ママにも聞いてほしい」

私達のこれから

ラグラのこれから

どうやって
守って行くかを




マヤ
「ラグラを‥式で⁈」
スク
「 」
エノク
「私だけじゃ
手に負えないの」
「どんな事でも良い」
マヤ
「それは‥」
「本当にエノクが
出来る事なの?」
エノク
「ラグラを式で囲めば
侵食者の侵入を完全に
防げるの」
マヤ
「どうやって⁈」
エノク
「それは」

まだ分からない
せめてヒント
だけでも
分かれば良い

だから
絶対に
無理とは
言わない

マヤ
「良い?もう
一人で突っ走る
のは無しよ」
エノク
「ん、だから
みんなの力が
必要なの」
マヤ
「侵食者の母体」
エノク
「?」
マヤ
「どうやって
引き離したか
知らないけど」
スク
「‥苦し紛れだったね」
マヤ
「だったら不可能だわ
エノクでは
耐えられない」
エノク
「それでも‥」
マヤ
「じゃない!」

ママのベクトル

マヤ
「失敗して死んだら
どうする気⁈」
エノク
「‥ごめんなさい」


マヤ
「分、器も知らずに」
スク
「良く分からないけど」
「囲むってそんなに
負担かかるものなの?」
マヤ
「?」
スク
「囲むより効率
良い方法がある
筈だ‥
じゃないと」
エノク
「 」
スク
「次は母体を
複数相手にする
事になるかも」

ママも血相が変わる

マヤ
「冗談じゃないわ」
スク
「エノクだけの
問題じゃない」
エノク
「スク‥」
スク
「身近なものから
あたってみる」
マヤ
「無茶はしないで
エノク。約束よ」
エノク
「はい、ママ」


面会終了時刻




マヤ
「魔王の時も
そうだったのよ」
スク
「‥確かに
危なっかしい」
マヤ
「あの子を否定する
つもりは無いのよ‥
カズからあたってみるわ」
スク
「僕も調べてみる」



僕はスク

エノクが
危ない橋を
渡らない様に
しないと

見てられない

僕だって

侵食者の事を
知らなすぎる

魔神具か‥

強制転移は
もう通用しない筈

次の手を
考えなければ

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