3 初 登校
学校
エノクの
初めての
通学
それまで
色々
あった
そうだが
エノク
「ママ、行って来ます!」
カナ
「矯正用だけど、乱視なら必要でしょう」
「行ってらっしゃい」
玄関を
飛び出して
全速力で
駆け出す
エノク
カナ
「遅刻する訳でもないのに」
「友達出来るかしら?」
ネオジェネシスの
高層住宅ビル
この街は
車道
歩道と
完全に
区分されている
子供が
飛び出しても
車に
撥ねられる
リスクなど
皆無
目的の
学校に向け
エノクは
走った
学校
門の前に
玄関で
見送った筈の
カナが
何故か
待っていた
カナ
「横着はしなかった様ね」
エノク
「ん。だってルーンの無駄遣いはしないって約束したもん」
カナ
「そう。魔力の枯渇は死活問題よ」
「さ、職員室まで行きましょ。先生方が待ってるわ」
エノク
「ん!」
母子家庭
なのか
母親
カナと
娘
エノクが
学校の
門を通る
職員室まで
同行した
カナが
担任の先生と
しばらく
会話する
教師
「そろそろ時間です。後は」
カナ
「ええ。じゃ、エノク。先生の言う事ちゃんと聞くのよ」
エノク
「ん!」
担任の
先生に
つられ
教室へ
初めての教室
生徒達
匂い
何て
自己紹介
すれば良いのか
分からず
自分なりの
一礼を
済ませ
先生の
案内で
机に向かった