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Ragura Floating World24

パパが帰って来た

ズルい

じじハハに
会ってたなんて


カズ
「エノク、ただいま」
マヤ
「剥れてるわよ」
エノク
「一人でも会いに行くし」

パパが抱きしめると
剥れてた心情が
収まる

パパ
「一番会いたいのは
‥わかるよ」
エノク
「ん」

仲直り

気を取り直し
パパに式を見せた

私が意気込んで作った
式のサークルだったのか
その色は黄金に輝く色が
変色して見えた気がした

カズ
「やっと使える様になった⁈」
マヤ
「ここからよ。
物質を組み合わせて
発動準備が出来れば
応用は出来るわ」
エノク
「ママ、色が
変わるのは何で?」
マヤ
「輝きにムラは
どうしても出るわ」
「そこまで完璧に
しなくて良いの」
エノク
「ん〜」

何だろう

納得いかない
もっと安定化
出来ないかな‥

このムラを
何とかしたい

その時

私のこだわりが

私の人生に影響を
与えていく



お風呂上がって
寝る準備

仰向けにねっ転がり
式を出す

淡く輝く光の輪



綺麗な輝きに
ブレが無い様
慎重にイメージする

輝きにムラが収まると
そのまま消えた

その間僅か数十秒
わかった事は一つ‥

エノク
「考えたらムラが出るんだ」

無心でやってみる
何も考えず
式を出す

すると、ブレない光の輪が
輝き現れた

これは‥
この輪、大きさも
変えられたりして

イメージ‥
すると
私の部屋いっぱい
にまで輪が広がった。

エノク
「 」

驚きに満ちた

輪は再び消える
大きさを、
変える事ができる様だ

エノク
「凄い‥これなら」


そうして少しずつ
式の大きさをずらして
呼び出してみる

式の向きを変える
事は出来るだろうか

そうやって、
寝入ってしまうまで
式の仕組みを
理解しようとしていた

何度も‥何度も‥


翌朝



エノク
「行ってきまーす!」

玄関を飛び出し走る

外に出て歩道まで出る

昨日のうちに出来たこと

エノク
「式は大きさも向きも位置も
イメージで変えられる。
じゃあ数も増やせるかな」

やってみた

二つ目の式を
呼び出してみる

出来た
三つ目‥

四つ目を出そうと
慎重にイメージしたら
式は消えてしまった

エノク
「‥制限時間内に
組まないとダメか‥」

少し体がおかしい‥

妙に眠い

エノク
「授業中に寝たら
また先生にナマコ産業
扱いされる‥」

そしたら今度こそは‥

この時、私は理解して
いなかった


何故、眠くなる
のかさえも

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