見出し画像

mystery gem47

動かず
横たわる
参謀

笑い
語る

参謀
「人類の更生は始まった」
「調和の時代が来る」
トマリ
「どう言う意味だ⁈」


参謀
「姫君‥後はテツオ」
「貴様だけだ」
殿下
「参謀!説明しろと
言っている‼︎」



参謀
「殿下、潮時です」

「 」


参謀の
輝きが
消えた


昏倒した
部下を起こし
尋問する

殿下
「‥参謀の下で
動いていた者だな」


「答えよ」

部下
「‥こちらです」

悶えていた筈の
巨獣は
動きを止め

沈黙

部下
「動きが‥止まった?」
トマリ
「え?」
部下
「プラントに変化が‥
こちらです!」

プラントへと
移動する



部下
「一体何が‥」
トマリ
「あれは‥テツオ!」
「イドさん!」



テツオ
「これがプラントですね
おっと後ろの状況は?」
イド
「ご心配なさらず笑」


テツオ
「嗚呼、トマリ様のお声
でしたか」



部下
「‥いつの間に」
殿下
「姫君は‥⁈」
「居ないではないか」


部下
「溶解です」
「巨獣の体液として
循環‥」
トマリ
「なんて事を‼︎」
「カナが戻らない
じゃないか‼︎」



トマリが
掴み掛かり
胸ぐらを掴む

静止させる
テツオ

テツオ
「私のアルゴリズムの
出番です」

「ナノマシン」

トマリ
「えっ?」


イド
「トマリ様。
テツオさんの切り札
まだ諦めるのは
早いですわ」


テツオが
プラントに
ナノマシンを
投入する

テツオ
「殿下の時より有能」
「溶解した肉体を
再生しております」
「ナノマシンは
役目を果たせば
カルシウム、鉄分
亜鉛、ヘム鉄として
体内吸収される
仕組みです」
「銃弾は溶解出来ず
プラントの下に
転がってますが
問題無いでしょう」
シーラ
「じゃあ、カナさんは」


イド
「また元気な
笑顔を見せて
くれますよ笑」


トマリ
「 」
「良かった‥」


ガクリと
足の力が
抜ける

手持ちの
武器も
必要無い

テツオ
「そちらの手当ても
必要ですね」
トマリ
「はは‥」
「シーラ、助かったよ」
シーラ
「どう致します」

殿下
「今後の処遇に
ついてだが」


部下
「覚悟は出来ております」
殿下
「貴様が参謀の代わりに
なってもらう」

部下
「 」
「は?で、殿下⁈」
殿下
「トマリ、勇敢だった」
「医療班と連絡を取る
そこで待て」


トマリ
「はい」

殿下は
部下と共に
医療班の元へ

テツオ
「イド、私は
プラントの様子を
見ています。
カナ様の服を」
イド
「はい」


テツオ
「‥彼は‥調和が取れ
なかった」
「それでも、人類更正の
橋渡しを強行した者」


トマリ
「‥⁈」
「参謀が?」
シーラ
「 」
テツオ
「私のアルゴリズムでは
彼の暴挙無くして
石を持つカナ様の変革は
体現出来ませんでした」
トマリ
「 」
テツオ
「人の理解を超えた
奇跡の仕組みを体現
する為、彼は単身
森を出たのです」
「私では出来ない事です」
トマリ
「アルゴリズムの
本気‥それぞれの?」
「参謀に出来て
テツオにしか出来ない
それぞれの奇跡‥」


シーラ
「凄すぎです‥」

カナの復元を待つ

会いたい
気持ちを
抑え

僕達は
待った

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?