The blue sky of the outlook75
全てのモニターが停止‥
涙腺崩壊の私とタケ
目覚めたのはほぼ同時だった
エイマ
「お姉さん!怪我ないですか⁈」
「タケ先輩も目覚め無いから
心配したんですよ⁈」
エノク
「‥‥んっ。タケ?」
タケ
「‥き。兄貴‥」
タケ‥
お兄さんに会えたんだ。
涙を拭う
気持ちを切り替えた
静か過ぎる‥
外の状況がわからない。
エイマ
「お姉さん⁈」
エノク
「タケ、ハッチ開けても良い?」
タケ
「‥は‼︎エノク⁈
‥あ、ああ」
「暗いぞ。
赤いランプが点いてる」
エノク
「それね?前失礼するわよ」
身を乗り出し
タケのシートの
下のレバーを引く。
制服のスカーフ
私の胸がタケに触れる。
タケが反応する。
私は構わずに
レバーに触れた手答えを
感じると引き上げる。
ハッチのロックが
解除される音が聞こえた。
タケ
「エノク、席戻れ!開くぞ」
エノク
「はい!」
刺す光、眩しい
輝きと風が
どっと押し寄せた
エノク
「っ‼︎」
タケ
「くっ‼︎」
複座が前方にスライド
目の前に驚愕
すり鉢嵐の全く違う姿が
目の前に広がる。
想像以上に眩しい
輝きの正体が‥
絶景が広がる。
エノク
「コレが‥仕上げなの⁈」
タケ
「どう言う事だ?」
エノク
「ん‥人、物、自然‥
ラグラの変革って
こう言う事だったんだわ」
私の片割れの蒼穹の話を
タケに話す。
全てが繋がり
歴史も
惑星規模の変革の果てが
この絶景だったなんて‥
運命をかけて
タケと辿り着いたラグラの裏側‥
感慨深いあまりに
再び握ったレバーを離すと、
タケのシートにもたれかかる
タケにかかるスカーフを払い
何事かと上を向いたタケに
そっとキスをした。
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