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Sacred Nail of Exeveria2


emergency

突然の
レッドアラートが
駐屯基地に
鳴り響く

突然の
爆発音と共に

仮初の平和が‥

宿舎の窓から
見える炎上と
黒煙が上がる

目を見開く

自己の
衝動を抑制し
クローゼット
から取り出した
パイロットスーツを
身に纏う

僕はクナイ

かつて
デニッシ族から
純粋エルフ族へと
返上された末裔

横に伸びる
迫り出した
独自の
ヘルメットを手に
ハンガーへと
向かう為
端末を手に
ポータルを
発生させる

黄金の輝きに
飲まれた僕は
一瞬にして
ハンガーへと
転移した

この転移は
緊急事態の時にしか
作動しない仕組みだ

ハンガーへと
転移した僕に
飛び込んで来た
惨状‥

担当の整備班が
倒れている
負傷している⁈

クナイ
「大丈夫ですか⁈」
整備班
「‥行け」
クナイ
「せめて安全な場所に」
整備班
「行けるものなら
自力で行ける」
「構うな!」

クナイ
「‥薄情者に
なりたくない!」
整備班
「純粋エルフが
今更何を言う」
クナイ
「‥すみません
カイブさん」
カイブ
「死ぬなよ‥」

走り出し
階段を
駆け上がる

デッキまで
辿り着き
カイブさんを見る

ガクリと
脱力していた‥

もっと早く‥

その時
ハンガーを
直撃する爆発

ヘルメットを
装着して
迅速に
コクピットへ
飛び込んだ

爆風が届く
ギリギリの
タイミングで
ハッチが
閉じる

クナイ
「‥死ぬものか」
「精神感応システム
モニター展開」

真っ暗な
コクピットが
炎上するハンガーを
映し出す

ダメージは?

ライフゲージは
問題無い
今だ!

機体の各部に



部位の輝きを

照らす


クナイ
「ルド・アール
粒子加速システム‥
起動」

粒子加速機関の
高周波数共振が
力場を形成しながら
機体が浮上する

機体に内包
された力場は
脚部から迫り出した
スタビライザーの
安定性ユニットで
暴力的な力場を
抑えたまま浮上する

そのまま直撃し
ハンガーの
吹き飛んだ
開口部から
出撃加速する

2機の
機影が上空で

僕を待つ様に
飛来する

クナイ
「ニール!コダチ!」
コダチ
「クナイ⁈良かった!」
ニール
「遅いよ」
クナイ
「すまん!‥
くそっ敵影が!」



敵影は姿を見せず
今回も襲撃を
まんまと
許してしまった

クナイ
「整備班の
カイブさんが‥」
コダチ
「こっちもよ‥」
ニール
「敵の目的は
一体‥何だろう」


襲うだけ
襲い
去って行く

卑怯だ‥

ユング隊長は
彼の目的は


もう僕には
分からなく
なっていた‥

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