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Ragura Floating World84

エノクです!

警視庁公安部に
到着

チチの
捜査本部へと
向かう

目的は
チョウワソウの
解毒剤として
書物の記述を公に
公開する為

それともう一つ

同僚
「ラド、誰だ⁈
子供を連れて
来るなんて」
ラド
「自慢の孫娘だ
エノク、始めるぞ」
エノク
「はい!」


机の上に
ドンと書物を
置く

付箋から
ページを開いて
説明した




エノク
「グノーシスの
ワクチン生成法
について
説明します」


一斉にどよめく
私はチチを見る

続けて良いと
ジェスチャーする
構わず説明を続けた


生成法として
一人の被験者が
必要である事

ラド
「被験者‥?」
エノク
「私が被験者に
なります」
ラド
「お前‥⁈」


どよめく一同を
他所に私は
説明を続けた

エノク
「つまり、私の血液から
血清を生成し培養する事
そう記述がありました」
ラド
「な、なるほど
採血が必要だな
必要量は?」
エノク
「必要量は」

解読した

350ml で
約50人分

以上

ラド
「政府の容認と
医療機関の協力も
必要だ」
「古代図書館の記述を
抜粋している。間違いは
無い情報だ」
同僚
「待ってくれ、君は
一体‥その書物が
文字が読めるのか?」
エノク
「え?あ、はい」


ラド
「言ったろ?
自慢の孫娘だと」
同僚
「 」

淡々とした
私の解説は
自動録画された

捜査本部の
一同が慌ただしく
一斉に
動き出す

ラド
「お手柄だエノク
捜査本部に火が
付いたぞ!今は待て」
「送ってやる」
エノク
「ん、ん‥」



チチの車に
乗っている

ラド
「エノク」
エノク
「ん?」
ラド
「その、何だ‥
世界を救うって
どんな感じだ?」
エノク
「ん‥‥分かんない」
「私、考えるの駄目なの」
ラド
「何い⁈そんなんでか?」
エノク
「だから向き合うの」
「迷ってたら‥
誰も助けられない」

だから
何とか
しなきゃって

立ち止まって
いられない

エノク
「誰よりも早く」
「どんな事があっても
‥何があっても」


それでも
一人では
救えないから
誰かの力も
必要だから


諦めない
完璧には
出来なくても

ラド
「難しいな」
エノク
「解けない問題と
同じなの‥」
「けど諦めるなんて
私は出来ないわ」
ラド
「命賭けてか?」
エノク
「運命賭けるわ」


ラド
「 」

途方も無い
そんな課題

チチと交わした
世界を救う
私なりの考え


こんな受け答えで
大丈夫かしら?

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