Ragura Floating World6
昼休み
速攻でカズの
教室に向かう。
マヤ
「カズ、来て」
カズ
「ええ⁈」
張り倒してなんだけど
手段選ばずカズの手を取り
屋上へと向かう。
マヤ
「ちゃんとついて来て」
カズ
「 」
屋上
バンッと扉を開け
強引に連れて来た
カズに向かって
カズ
「ご、ごめん」
マヤ
「 」
また先を
越された‥
マヤ
「何で先に‥いやいや
こうでもしないと」
カズ
「‥何で?」
「護衛から解放
されたんだろう⁈」
マヤ
「だから!何でそんな事」
カズ
「俺が創造主の子供だから‼︎」
マヤ
「 」
カズ
「人類の手本とか、
最初の人間とか言って
守る権利に‥俺のせいで
マヤを死ぬ寸前まで
追い込んだんだぞ‼︎」
マヤ
「 」
カズ
「そんな厄介者‥任が
解けたならさっさと
突き離せば良いだろう‼︎」
だから何で
何でそこで泣くの‥
親を亡くして
捻くれた言い訳くらい
するでしょ‥⁈
カズが‥
カズのベクトルが
胸が痛い
カズの叫びが
心に響く
この言葉がカズの
葛藤だったなら‥
私は捉え違い
していた事になる
マヤ
「やだ‼︎見てられないの‼︎」
カズ
「 」
マヤ
「私、わかんないのよ
アンタが」
カズ
「俺だって、わかるかよ」
私の涙腺がもたない‥
カズ
「涙は人を強くするって
言ったくせに‥」
「俺にでっかい穴作って‥」
マヤ
「 」
カズ
「誰が埋めるんだよ‥」
「誰が‥」
マヤ
「‥‥」
カズ
「それを今更‥」
マヤ
「ごめん‥」
カズ
「今更‥誰が埋めるんだよ」
マヤ
「ごめんって!」
カズ
「 」
「え?何で謝るの」
もうどうして良いか
わかんない‥
カズ
「何で泣くの⁈」
マヤ
「そっちだって
泣いてたじゃん」
カズ
「ごめん‥」
このやり取りが
不思議と気持ちを楽に
出来たのか
よくわかんないけど
いつの間にか
2人で笑ってた
カズ
「ありがとうマヤ。
吐き出せたよ」
マヤ
「そう?」
カズ
「また‥揉めるかも」
マヤ
「私で良ければ」
カズ
「うん」
カズが笑顔になる
修正出来たかな
私も笑って見せた