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Ragura Floating World25


眠い‥

魔法は使う手前で
止めている

問題無い筈

授業が始まる
眠い

やだ
絶対寝るもんか

信念で耐えるも
集中が足りないのか

先生の声をしっかりと
聞こうとした

その瞬間


ドガタンッ






‥あれ

天井

ここ‥何処?

エノク
「あ‥先生?」

先生は溜め息を
ついている

先生
「わかる?倒れたのよ」
エノク
「な、何で?」
先生
「ルーンが枯渇してたの
気付いてなかったの?」
エノク
「魔法使う手前で止めてます」
先生
「どう言う事か
説明できる?」
エノク
「 」

嘘は付けない

正直に話す

私が説明を終えると
先生が少し考え
ハッとした
これまでの前例を
踏まえて答える

先生
「まさか‥エノク
座標指定と効果範囲を」
エノク
「ざ‥?」
先生
「エノク、両親とは
連絡は取れたわ。
今日は帰りなさい」
エノク
「待って‥まだ」
先生
「枯渇状態で授業が
続くと思ってたの?」
エノク
「‥ごめんなさい」
先生
「良いの。けれど
身をもって知った筈よ」

無理は絶対させない
そう先生が釘を刺した

先生
「もう少しで来る頃だけど‥」

そう言うと
廊下から駆け込む足音
ママ‥

マヤ
「エノク⁈」
先生
「大丈夫です。
ルーンは回復傾向ですが
どうかご自愛下さい」

ママが安堵する
ルーンて回復するんだ‥


先生と職員室で
少し話すママが
一礼する

迷惑かけてしまった‥
二人で帰る
私は俯いたまま歩く

マヤ
「泣かなくて良いの」
「いきなり難しい問題に
目を付けるなんて」
エノク
「もう少しだったの」
マヤ
「式で何がしたかったの?」

自分でもはっきり
しない何かを
作りたかった‥

ママに正直に伝える

マヤ
「想像を物質化‥?」
エノク
「多分そう」
マヤ
「不可能だわ‥定着
するには制限も厳しい」

手っ取り早い
ルーンの回復がしたい
ママに聞いてみた

すると、世界樹なら
可能だと言う。
行ってみたいとママに
せがむ。

ママが少し困った顔を
した後あっちハハ(マナ)
へと連絡した。

場所が分からず
だったみたい

マヤ
「車じゃ行けなかったわね」
「電車に乗るけど」
エノク
「行こう!」
マヤ
「良いけど、倒れないでね」
エノク
「ん!大丈夫!」


気を取り直して
ママと一緒に
いざ世界樹へ!

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