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The blue sky of the outlook39


天魔重工会社はこの都市計画の中核を担う大規模なゼネコン会社。
株式?
何それ。
そんな文化はない。
インフラ整備から土木工事までこなす。

タケの話では、コロッサルグラッド・シエルの巨大工場から都市開発の段階で既に存在している総合開拓の総称から、天魔重工と名乗っているらしく、やたらと怖い連中の集まりなのだそう。

そちらのゼネコンとは大きく違うのは、土木工事の基礎の規模が圧倒的な差がある事。
巨大ロボットを使い空中で現場作業を行う事で、短期間の工事が可能なのだと言う。

そもそもだ
ゼネコンて何?

怖い連中って、デニッシ族の事かと聞いたらそうじゃないって。

ますます訳がわからない。
猫の刺青でもしてるのかしら?
聞いてみたらノイルに腹抱えて笑われた。
あんなに(´・ω・`)‥

まぁ、元気出たなら良いか。
駅から電車に乗りながら会話する。


タケ
「で?何だって中退してまで天魔重工で働いたのか、本人に会って確かめに行くって訳か?」
ノイル
「人材募集してたみたいだしその会社からずっと目を離さなかった」
エノク
「社会見学がつら訪ねてみるのも楽しいわね」
エイマ
「何かみなぎってますねお姉さん」
エノク
「知らない事ばかりだから、見るってワクワクするわ」
タケ
「 」
エノク
「タケ?酔った?」
タケ
「いや‥お前マジ凄えよな」
エノク
「学校過ぎてくわ」
エイマ
「駅から会社へ直通だそうです」
エノク
「駅降りたら工場なの⁈」

通勤楽そう。
でも、私達部外者だし
案内してくれるかしら?

駅に着く。
ホームから見える巨大な工場。
何より工場を囲む壁が高く、大きい。
そして騒音が凄い。
離れていてもこの音。

エノク
「思っていたのと違うのね」
タケ
「どんなの想像してたんだよ」
ノイル
「もしかして門前払いされる?」
エノク
「ここまで来てそれは無いわ」

私は工場の出入り口に監視カメラが付いているのを確認すると、
カメラに向かって大きく手を振って見せた。
2、3分くらい様子を見て変化が無い事に愕然とする。2人の元に戻ろうとした時。

工場の奥から屋根の無い車が走って来た。
入り口に車が止まる。
バンダナを巻いたドライバーと
ゴツい人が私を睨む。

私は、一礼して事情を話す。

「来客の事前予約は無かった筈だが?」
エノク
「訳あって、工場見学も兼ねて尋ねたい事があって来ました!」
「‥兄貴」
「わかってる。‥長生きは、するもんだな」
エノク
「?」

何か話してる。
門前払いかしら?

「後ろに乗れ。この街の全てを、見せてやる」
エノク
「‥‼︎ありがとうございます‼︎」

私は一礼してタケとノイルを呼んだ。

良っし。
面白くなって来ました。

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