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小説攻強皇國機甲16

しばらくの
沈黙から
ハッとした

アルゴ
「E=mc2ってもしかして
僕達の事?」
マウス
「説明してみろ」


アルゴ

「人間の正体は魂って
誰かが言ってた」


つまり
魂が
総エネルギー

質量は
肉体

そして

アルゴ

「僕達は流れる」
「光の速さで二乗
されて生きる」

マウス
「 」
アルゴ
「そうだ。だから
生かされてる」
マウス
「ライオ」


ライオ
「何だい?」


マウス
「素晴らしい発見をする」
「アルゴから目を離すな」


ライオ
「もちろんさ」
マウス
「人間だけが出来る」
アルゴ
「アルゴリズムだね!」


マウスの
機体から
肩に誰か
乗っている

青紫の
マウス

あれ?
もう一人

マウス
「いただきマウス!」

「ごちそうさマウチュ!」


マウス
「アルゴ、E=mc2だ
忘れるなよ」


アルゴ
「はい!」

振り向くと
うさとリズが
走って来た

アルゴ
「ありがとうマウス」
マウス
「これが魂の会話だ
楽しかったぜ!」

光に包まれ
マウス達が
消えた

アルゴ
「E=mc2‥」
リズ
「アルゴ、何の
話してたの?」


アルゴ
「頂きますとご馳走様の
真理かな?」


うさ
「E=mc2ね」


リズ
「 」

リズは
良く分からない
表情をする

リズ

「私、バカだけど」
「感謝で頂きますと
ご馳走様は言える」


アルゴ
「良いんだよ。それで」


リズ
「お腹空いたね!」
「戻ろ。お昼よ」

僕達は
宿へと戻る

笑顔の
リズと
手を繋いで



屋根の上

ウナギが見下ろす
隣には
ランドセルを
背負う
スカンク
大きな尻尾が
立つ

スカンク
「手緩い」
ウナギ
「痛みが全てでは無い」


スカンク

「こちらのやり方で
やらせてもらう」

スカンクが
消えた

ウナギが
項垂れる

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