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ドラの翼で 六

スミス
「足軽隊出動」

3隻分の
縛陣を喰らい
昏倒する
私と
ドラ

詰め寄る
足軽隊に
ドラが気付く

ドラ
『マキ‥起きない』
『僕が守らなきゃ』

ゆっくり
立ち上がる
ドラ

銃口を構える
足軽に
ドラの
蹴りが顔面に
めり込み
変形した

照準を
合わせられず
発砲する

眼光を
光らせる
ドラに
聞き覚えのある
轟音が聞こえる

Dr.⁈

Dr.マードック

「ドラ!マキ!」
「助けに来たぞ‼︎」


スミス
「何だ、このタイミングで」

Dr.マードック
「退け!痴れ者が!」
「ドーラン!」
ドーラン

「ドン!」


飛来する
ドーランの
熱線が
次々に
御用艇の
提灯に
着弾する


Dr.マードック
「流石息子だ!」
ドーラン
「えへへ」
ドラ
『ドーラン⁈』
『サングラスの男に
気をつけて!』
ドーラン
「マキが⁈大丈夫⁈」

私は
昏倒して
動けない

Dr.の血相も
変わる

Dr.マードック
「マキに手を出したな外道!」


スミス
「異端民族が」
「始末しろ!」

ズドンと
違う銃声と共に
ドラが
吹っ飛んだ

御用艇から
ずり落ちる
ドラ


ドーランが
目を見開く



足軽隊が
私を包囲

どうか

逃げて

Dr.マードック
「よせ!マキに‥くっ
ドーラン!撤退だ!」
ドーラン
「けどマキが!ドラが!」


Dr.
「不利だ!一旦出直す!」
ドーラン
「 」

強襲は
失敗だ
足軽隊の
追撃をかわし
船へ避難する
ドーラン

激情の元では
何の戦略にも
ならん

マキ
ドラ
すまん

必ず助けに行く



俺と
ドーランは
残った
親父に
連絡を取る

Dr.マードック
「親父!無事か⁈」
爺ちゃん
「御用艇が巡回している」
「監視の元今は危険だ」

Dr.マードック
「マキとドラを
助けられなかった」
爺ちゃん
「しくじったか」
「事を荒立たせるとはな」
Dr.マードック
「すまん」
爺ちゃん
「そこを離れろ」

長い夜だ

まだ始まった
ばかり

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