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mystery gem7

私が何処から
来たか
わからない

落ちた場所

その説明共に
トマリも
少し考える

私も考え

これから
沢山の方々の力が
必要だと
伝える

トマリ
「確かにこのまま
モグラ人生も無意味だ」
「最終的に再建
したいんだね?」
カナ
「けど、来た
場所も分からないし
沢山の人達を
巻き込むのは」


トマリ
「違うよカナ」
カナ
「え?」


トマリ
「みんな巻き
込まれたいんだ」
「変えたいんだよ
この生活を」


カナ
「 」
ジェシカ
「何かしら‥」
トマリ
「大型船が上空に」
カナ
「‥あの人達
私を追って来た⁈」
トマリ
「何だって⁈」

まさか
何て
諦めの悪い

大型船は
町の
上空に静止

船底から
私の時の様に
梯子を
垂らし始めた

カナ
「大変だわ」
「腰に銃を
持ってる人達が
町に‥!」
トマリ
「⁈」
「‥っ‼」


トマリが
穴の中へ走る

大型船は
既に梯子を
下まで垂らした

このままじゃ



トマリ
「親方‼︎」
親方
「騒々しいな」
トマリ
「町に大型船が
船底から梯子を
垂らしてる」
親方
「何?」
トマリ
「腰に銃を持つ
連中だよ」
親方
「‥確かか」
トマリ
「もう来てる!」
親方
「っ野郎‥!」
トマリ
「みんな!」
「家族が大変だ‼︎」



穴倉から
男達が一斉に
飛び出して来た

一目散に
町に向かい
走り出す

カナ
「どうしよう」
トマリ
「大丈夫だよ」
「みんな逞しい」
カナ
「きっとアイツも
来るわ」
トマリ
「アイツ?」

嗚呼

のんびり
梯子を降りる
奴が見える

カナ
「ああして土足で
踏み込んで
私を妃にするって
拉致したの」
トマリ
「な⁈」
ジェシカ
「 」
「頭おかしいわ」



誰かが
被害を
受けたら

トマリ
「カナ⁈」
ジェシカ
「待って!何か
されたら‥!」

私は
町へと
走り出す



大型船の
船長
なのだろう

駆けつけた
男達を前に

部下に
腰の銃を
構えさせる

船長
「女が一人下に
落ちた。知らんか?」


親方
「女に逃げられる夢
でも見たか?」

周りが笑う

船長は
不機嫌だ

船長
「俺の女だ」
親方の妻
「女も男を選ぶんだよ」


周りが
更に笑う

カナ
「やめて!」
「酷い事しないで!」

駆けつけた
私の前に
みんなが立つ
私は
それ以上
踏み込めない

船長
「会いたかったぞ
こっちに来い」
カナ
「 」
船長
「良いのか?
撃つぞ?」
親方
「帰んな」
「それじゃ女は来ねえ」

どうする?

追いついた
トマリを見る
トマリも
私を見る


カナ
「力を貸して」
トマリ
「どうするの?」
カナ
「来て」

トマリの
手を取り
前を
通してもらう

船長の
前に出た

親方
「トマリ?何だ?
もうくっついたのか」
船長
「お前、誰と
手ェ繋いでる!
こっちへ来い!」
カナ
「 」

銃口を向ける

私は考えた

出来る事
これからの
私達に

何が出来る?

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