蒼穹のフリューゲル26
改修版
エノクです
彼女の
更生は実現
出来なかった
授業後
一連の
流れを
心配していた
先生に
報告した
エノク
「危害を加えずに事なきは
得たけど、残念でした」
ディール
「他の男子生徒とグルで
行動起こすなんて‥！」
「‥分かりました。後は此方で
処遇は下します」
エノク
「 」
ディール
「これ以上好き勝手には
させないわ」
エノク
「はい。真理教育が行き届いて
いないから調和が取れないんですね」
「教育は家庭が軸だから
しくじれば、ありがとうも
ごめんなさいも言えない子が
増えるだけです」
ディール
「エノク、貴女はとても
育ちの環境が良かったのね」
「けど、呼び出されたとは言え
巨大水槽は水族館では無いから
立ち入りは厳禁よ」
エノク
「あ、その節は失礼しました笑」
教室に戻ると
3人が声を
かけてくれた
ネグロ
「エノク、大丈夫かい？」
ビオラ
「不良に絡まれたって言うから」
ネネ
「犯人分かったの？」
「私‥許せない」
エノク
「ネネ、もう終わったわ」
「後は学校側で対応するから」
ネネ
「けど」
ゼンキ
「良いのか？それで」
エノク
「ええ。彼方は完全に
怯えきってるわ」
教室の隅に
目をやる
みんなが
視線を
向けた
ビクリと
女子が
反応を示す
エノク
「そっとしてあげて」
ネネ
「 」
エノク
「もう好き勝手出来ないの」
「あ、今日の献立だけど
楽しみにしてるわ。ネネ！」
ネネ
「え、あ、うん！」
ビオラ
「 」
ネグロ
「大丈夫みたいだね」
ゼンキ
「やれやれだぜ」
それから
彼女は
この日を境に
学校に
来なく
なった
噂では
転校したとか
しないとか
私は
それ以上
詮索はしない
そして
あの巨大水槽に
訪れる事は
なくなった