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小説攻強皇國機甲26

僕達は
砂漠を
越える為

砂嵐の中

たどり着いた
その先で

付着した
砂を落としながら

ズルズルと
砂の傾斜から
ずり落ちる

アルゴ
「止まらないね」
「やっぱり流砂?」
ライオ
「だとしたらこの
一帯は流砂そのものだ」


ワニ
「飛べるか?」
アルゴ
「分からない。砂を
早く落とさないと」


体を揺らし
残りの砂を
落とす

まだ落ちる

アルゴ
「リズ、そっちは?」
リズ
「揺らすだけじゃ
全部の砂は落ちないよ」
「えっと、フラップは」

何とか開く
揺らすだけで違う

アルゴ
「こっちもなんとか
飛んでみよう」

ゆっくり
粒子加速を
回しながら
出力を上げる

その時

うさ
「下で何か動いてる」
スカンク
「下?やめてよ
アリ地獄じゃあるまいし」
リズ
「飛べるよ!」
アルゴ
「良し、今だ!」

体が持ち上がり
埋まる足が
ようやく
浮き上がる

リズが叫ぶ

リズ
「下から何か出てきた!」
アルゴ
「赤い機体だ」
「リズ!飛ぼう!」
リズ
「うん!」

赤い機体が
傾斜を這う様に
追って来た


リズ
「上がって!早く!」
アルゴ
「飛べ!」

フラップが
全開までしない為
出力は心許ない

赤い機体は

追ってくる

赤い機体
「砂漠は初めてか?」


アルゴ
「リズ!早く!」
リズ
「上がって!」
赤い機体
「俺様の領土に
踏み込むとは
運が良いな」
アルゴ
「くっ!捕まって!」
リズ
「アルゴ!」
赤い機体
「飛べんか?そら!」

赤い尻尾が
伸びて針が

機体の足に
刺さった

うさ
「痛っ!」
リズ
「大丈夫⁈」
スカンク
「 」
「うさ⁈」

フラップの
出力が全開に
回る

アルゴ
「掴んだ!引き上げるよ!」
うさ
「ううっ!」
スカンク
「うさ!アンタ‥⁈」
リズ
「え?」

うさ
「 」


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