パンドラBOX6
私は
ナーシャ
訳あって
負傷する
何日も
クゥルスを
連れ回した
ツケなのか
彼は
寝不足で
授業中
居眠りして
先生に
魔法
食らったの
昏倒
する筈が
白目を
向いたまま
魔法を
発動させ
教室は
爆発し
私は
一週間の
怪我‥
仲間の
マーゴ
クアル
リリオ
三人が
事情を
聞き
駆けつけた
リリオ
「納得できないわ」
ナーシャ
「え？」
リリオ
「学園界一の問題児を、パーティーに選ぶ理由を」
「私達はまだ聞いてないわ」
マーゴ
「ナーシャがおったら、クエスト楽やねん。また冒険しよか」
ナーシャ
「ごめん。もう結成したから」
リリオ
「そう、残念ね。旧市街で男相手に剣術披露するなんて」
ナーシャ
「 」
クアル
「え？どう言う‥」
監視
されてた？
リリオの奴
思わず
立ち上がり
反論する
ナーシャ
「そっちこそ、私を執拗に調べ上げる真似されたら、警戒するよ！」
リリオ
「なら、友人として忠告だけはさせて。彼とは関わらない事ね」
「この記事で、魔王だと判明したわ。ナーシャにとって、とても残念だけど」
リリオに
突き付けられた
教室の
爆発騒動の
記事
容疑者
クゥルスを
緊急逮捕⁉︎
魔王が
学園界に
潜伏した
記事を
何度も
何度も
読み返しても
そう
掲載されている
頭が
真っ白になった
途方に
暮れる
クゥルスを
失いたくない
なのに
パーティー
制度上
リリオ達に
助けを
求める事も
出来ない
規約違反
として
ペナルティが
発生する
権限を
失った
馬鹿な
私に
仲間は
呆れかえってる筈
マーゴ
「何や‥ナーシャを悩ますクゥルスて。どんな存在なんや⁈」
「惚れたん違うか？」
クアル
「今は、そっとした方が良いのかも」
リリオ
「そんなに待っていられないわよ」
「私は、先に行くわ‥」
クアル
「え？」
マーゴ
「リリオ？何処行くん？」
「足早いわ‥行ってもうた」
クアル
「私達よりも‥大切な存在⁈」
心
迷いながら
辿り着く
先生の
鍛冶場の
元へ
ドアを
開ける
先生
「‥ナーシャ⁈」
「いつ来るのかと思ってましたが、その怪我ですか？」
ナーシャ
「すみません」
先生
「剣なら、とっくです」
真っ赤に
燃える剣を
打ち続け
掲げる
先生
「新作のフレアソードです」
「隣にあるでしょう」
ナーシャ
「隣‥え、これ？」
掴むと
早速
違和感
ナーシャ
「え？何、軽っ⁈」
ブンブン
振り回す
新しい剣は
驚く程
軽かった
