7 調達
おはよう
朝
朝ごはんと
別腹で
ルーン摂取
どんぶりサイズ
カナ
「育ち盛りには、それくらいで充分」
エノク
「いただきま」
「あむっ」
ルーンを
頬張る
残った
ルーンを
眺めて
聞いてみる
エノク
「ママ。私の分のルーンって、いつも夜中に調達してくるの?」
カナ
「 」
エノク
「どうやって、調達して来るの?」
カナ
「夜の方が、分かりやすいのよ」
エノク
「暗いと、光るでしょ?だから?」
カナ
「夜中に、自分の娘を連れ回すよりは効率良いでしょう」
エノク
「昼でも調達できるよね?」
ママは
少し
口を閉ざす
カナ
「まだ、チャクラの制御が必要なの」
「それまでは、こっちで集めるわ」
エノク
「え?どう言う事?」
「私じゃ、まだ無理?」
カナ
「ええ。まだ、早いわね」
エノク
「 」
カナ
「だから、それまでは、こっちで集めるわ」
ママは
そう言うと
部屋を
後にした
一体
ルーンを
どうやって
集めてるんだろう?
学校
エノラと
話す
エノラ
「ルーンの集め方?」
エノク
「どうやって集めるのか、ママは教えてくれなかったの」
「何でかな?」
エノラ
「危ないから?」
エノク
「 」
エノラ
「危険だと思う事は、大抵話さない」
「だからエノクの事、大切にしてる」
「素敵なママだね」
エノク
「ん!」
「ママが大好き」
エノラ
「私も、ママは優しいから」
エノク
「エノラ、見せたいものがあるの」
雫は
一緒じゃ
ないけど
屋上に
向かう
エノラ
「屋上で、何見せるの?」
エノク
「私、バムイ族なの」
「本当は、腕が一本しか無い身体なの」
エノラ
「え?」
腰から
青紫の
尻尾を
露出
エノク
「よいしょ」
エノラ
「 」
「エノク、魔女って言ってなかった?」
エノク
「ん。私、こっちの魔女」
「きっと、いつか分かる筈だから」
エノラ
「こっち?黒いの?」
エノク
「違う。怪物‥」
エノラ
「 」
「ごめん‥あっちは、匂うんだっけ」
エノク
「 」
「もしかして‥」
エノラ
「ん?」
エノク
「ママは。危険な黒いのから、守る為に教えなかったのかも」
エノラ
「そうだね。エノクも、黒いの見れたんだっけ」
見えないもの
匂わないもの
エノラも
見える
それが
分かった
途端に
エノラと
何でも
話す様に
なった