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lost kingdom11

音を立てて
崩落

ずり落ちる

カナ
「 」
トマリ
「この規模‥大穴が⁈」


ジャズ
「ななな⁈」


トマリ
「カナ!ベアルーヌさん
呼んで来るから殿下を!」
カナ
「え、あ、はい!」

パパが
走る

エノク
「落ちた」


殿下
「分かるのか?」


エノク
「ん。奈落に続いてる」

まだ
エルドアの
幹部が
来日して
いない





ベアルーヌ
「塔が⁈」
トマリ
「傾いてた。それが
一気に落ちた」
ベアルーヌ
「デカいな‥行くぞ!」
トマリ
「はい!」
シーラ
「あ、ママ私達も」
セイラ
「そっちもママでしょ?
私が行くわ」

変化

大穴へと
向かう



ジャズ

「うお⁈」

殿下
「あれは?」
カナ
「トマリと、セイラ
ベアルーヌさん」
「私達は異端審問の
聖杯でバムイ族に」
殿下
「バムイ族?」

過去を
説明する
ママ

殿下
ジャズさんが
言葉を失う

殿下
「ルーンが不死身を
維持している種族‥
変化能力もあるのか⁈」
カナ
「子供達も聖杯で」
エノク
「だから変わった」
「それでも同じ人間」


殿下
「奈落に落ちても
生還出来た理由が
それだったか‥」

殿下も
納得した




大穴が
広がる

セイラ
「うわぁ〜!」
ベアルーヌ
「これほどのアビス」
「初めて見るな」
トマリ
「この下で未知の
国が広がっているのか」
「攻防神がスレスレで
入る規模だ」


すると
攻防神が
アビスの
直上に
やって来た

トマリ
「入れるのかい?」

ゆっくりと
降下する

直前で
ピタリと
止まった

ベアルーヌ
「無理‥か」
トマリ
「後ろが広いからだ」
「だとしたら‥」

かつての
本城が
あったで
あろう場所

トマリ
「まだ崩落する可能性大」
ベアルーヌ
「下界で燻るなら
考えられるな」
トマリ
「下界からの進軍は」
ベアルーヌ
「よせ。考えたくも無い」
トマリ
「いや、だとしたら既に
蹂躙されてる」
「下界は何故進軍せずに
乱発するんだろう」
セイラ
「本当に下から撃って
いるんでしょうか?」

パパと
ベアルーヌさんが
目を丸くする

セイラ
「この振動、もっと
別の理由かも」
トマリ
「別の、か?」


けど
セイラさんの
考察はそれが
限界だった



残った
塔さえ
姿を消した

この事態に
エルドアの
幹部もようやく
お見えに

大型船の
訪問

大臣の
フレディ



異例の若さ

フレディ
「これは‥」
「果てまで続くアビスだ」

広がる
王国に
隣接する

大穴
シンクホール

その誰もが

アビスと
呼ぶ様になる



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