見出し画像

蒼穹のフリューゲル4


ノイルと軽い
談笑をして
通路の荷物に
ようやく
目を写した


エノクです


まず玄関の
ドアの
施錠を解除

端末が近いと
反応して
ドアノブに
手を触れた

カチャ

エノク
「あ、開いた⁈」
「オートロック式‥」
ノイル
「扉全開で」
エノク
「ん」
ノイル
「それで?どうやって
運ぶの⁈」
エノク
「第三形態で運ぶわ」


足元から
伸びる
血管を幾つも
伸ばし荷物の
下からヒョイと
持ち上げる

質量を
感じる為
荷物は複数
同時に持ち上げ
次々に
部屋の中へ
移動させた

ノイル
「 」
エノク
「これであと
半分くらいかしら」
ノイル
「!ナーシャ⁈」
エノク
「え?」
ナーシャ
「 」



見られた

ナーシャ
「え?」
エノク
「あ、あはははw」
ナーシャ
「wwww」


見られた以上は
仕方ない



打ち解ける
しかないので
持ち上げた
荷物をガンガン
ぶつけては
部屋に押し込み
談笑に
持ち込んだ

エノク
「新参者ですが
宜しく」
「エノクです」
ナーシャ
「やっと来たのね!」
「荷物そのまま
だから心配したわ笑」
エノク
「改めて宜しく
ナーシャ、ノイル」

血管を
幾つも操り
荷物を
室内へどんどん
移動しながら
話す

ナーシャ
「わ、私達と変わらない
身体なのに凄いわ!」
エノク
「みんなと仲良く
出来れば良いなって
思ってたの」
ノイル
「内包者の友達って
一卵性双生児くらいの
低い確率なのよね」
「どのくらい力あるの?」
エノク
「そう‥ね」

記憶上
車より重い物は
持った事は
無いと答えた

二人は
唖然として
聞き入る

結局
荷物運びを
一人で済ませ
部屋の中へ
入ってみた

エノク
「一人暮らしには
充分なスペースね」
ノイル
「きっと掃除なんかは」
ナーシャ
「沢山のホウキを血管で
操り一気に履くんだわ」
エノク
「その発想は私には
無かったわね笑」

親にも
第三形態は
滅多に見せ
なかった

考え様には
幾らでも横着は
出来るだろう
この力でも
一人で
使いこなす
くらいだった
訳ですし

この日
ナーシャと
ノイルの
出会いは

私の生活に
良い刺激を
与えるには
充分な時間だった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?