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蒼穹のフリューゲル34

男子女子と
分かれる
事にする

あちらは書物を
手にした
後は解読


エノクです

エノク
「あ、ネグロ」
ネグロ
「何だい?」
エノク
「呪いの書物も
ある様だから
気をつけてね」
ネグロ
「ありがとう。
気をつけて調べるよ」



ビオラ
ネネ
マナの
四人で
談笑しながら
書物を眺める

マナ
「で?どうなん?」
エノク
「ん?」
ネネ
「タケとは上手く
行ってる?」

エノク
「 」

赤面する



確か
意識のある
タケに
直接思いは
伝えていないし
伝わっていない

と思う

エノク
「嗚呼‥///」
「なかなか二人きり
にはなれてないわ」
ビオラ
「二人きりに
させようか?」
エノク
「今は調べさせて
あげて笑」
マナ
「私も誰かいない
ものかしら」
エノク
「そうね」
「平和な会話だわ」

私は
政界について
話す

アリサを
職員室に
預けているし
少しはケアも
必要だ

ビオラ
「地下の子供達‥」
ネネ
「一体、何のために
捕まえたのかな‥」
マナ
「ね、まだ何も分かって
ないんでしょ?」
エノク
「アリサは生け贄に
される所だったって」

みんなが
絶句する

ネネ
「酷いよ‥じゃあ
地下の子供達って」
エノク
「あの世界‥臭かったわ」
マナ
「どんな異臭よ⁈」
エノク
「死臭だったわ」
ビオラ
「想像したく無いわ」
エノク
「ごめんなさい!こんな
暗い話しちゃって」
マナ
「考えたくも無いわ
代わりが居るとか」
「決めたわ!私魔導書で
スキルアップする!」
ビオラ
「そうだね!」

ビオラとマナ
の目当てが
定まり
それぞれ
端末を手に
調べに向かう

ネネ
「エノク、私‥」
エノク
「大丈夫よネネ
レシピもいずれ
必要になる筈」
ネネ
「そうなの?」
エノク
「ん。私は解読書を
調べるわ」



タケとゼンキは
どうしただろうか

私は
2人が
本棚の奥の
机で解読
しているのを
見て様子を
確かめる

エノク
「どう?」
ゼンキ
「少しずつ分かって
きたぜ」
タケ
「ルドアールを干渉
させるだけだと
書いてある」
エノク
「取り込む感じ?」
ゼンキ
「質量が大きいと
当然力も強くなる」
「まあ二乗される
なら当然だな」
タケ
「あと、エノク
お前の読みは少し
違ってたぞ」
エノク
「え?」
タケ
「伝達速度も
二乗される」
「時速に制限は
無かったんだ」
エノク
「 」

つまり
二乗させれば
限界速度も
二乗される

なんて事だ

エノク
「知らなかったわ
飛んだのは初めて
だったから‥」
タケ
「良い収穫だ」
ゼンキ
「お前が見せた形態は
段階でいくつだ?」
エノク
「第三次よ」
ゼンキ
「次の形態もあるのか」
タケ
「それなんだがな‥」
エノク
「見せられる訳
無いでしょ‥」
タケ
「ああ」

そう
第四形態で
元に戻った
記録は無い

実は
書物にも
そう
記述があった

フリュ
「あの」
エノク
「フリュ?どうしたの?」
フリュ
「最後の記述だけ見せて
くれませんか」

私達は
書物の最後の
ページを見せた

第五形態の
記述が
無かったと
言う

フリュ
「おかしいですね」
エノク
「フリュ?何が?」
フリュ
「第五形態は無いのに
最終形態の記述が
あるみたいで」
エノク
「読んで」
フリュ
「単語のみですが
第六形態までの
記述です」
ゼンキ
「第六まであんのか?」

フリュは
ゆっくり
読み上げる


フリュ
「ドラゴン」
エノク
「 」


私達は
言葉を
失った


誰一人

私達の
世界には
龍族がいる

彼らが
内包者の
最終形態と
知ってしまった

私はそっと
書物を閉じ
元の場に収める
事にした

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