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Ragura Floating World69

何故

この変化に
解読書と
私の閃きが
連動するの?

エノクです

エノク
「読めるわ」
スク
「!」
エノク
「何これ‥」
「私の身体が‥?」
スク
「分かって来た?」
エノク
「スク、会って」
「今すぐ」
スク
「じゃあ公園だね」
エノク
「うちの近くのバス停」
「一緒に来て!」

魔力腺のパターン

スクに説明出来る
唯一の場所に
案内したい

そこなら
変化を
証明出来る

私は
バス停留所の
現在地を
ログで
スクに送る

待っている間
解読書の残りの
ページを
全部読み込んだ

これで
バッチリ


スク
「身体は大丈夫?」
エノク
「ん!スク、上の
街に行こう」

スク
「上?何処行くの?」
エノク
「世界樹よ」
「あ、バス来たわ」

スク
「 」

手を振って
私達は
乗り込んだ

大穴を
ゴンドラで上がる
モノレールに
乗り換え



世界樹に
向かう理由は
直接行かないと
説明出来ない

私のオリジナルの
魔法も解読した

スク
「君だけの魔法?」
エノク
「ん、世界樹か‥」
「一度きりの魔法
だけど」
スク
「一度‥」
「大丈夫かな‥また
進軍して来たら」
エノク
「きっと最後に
なるわ」
スク
「え?」
エノク
「私の聖釘が門前払い
してくれたから」
「総力戦もさせない」
スク
「エノクを信じるよ」
「その魔法が終わらせて
くれるなら」


私はにっこり笑う
スクは赤面して
そっぽむく

駅に到着すると
学生寮の
屋上に向かった

見晴らしの良い
この場所なら

スク
「何故世界樹を
選んだのエノク」
エノク
「ルーンの保険よ」
「ルーンの生成は
出来るけど今度は
消費しちゃうから」
スク
「エノク、まるで
侵食者が今にも
来そうな雰囲気で
言うね」
エノク
「ええ、来るわ」
スク
「ええ⁈」

そう
この日
この時の為に

私には
分かる

守りたい存在
守りたい世界
その為なら

たった一度の
魔法でも
この日の為に
消費する


エノク
「進軍されて凄く
嫌な感じだった」
「直感で分かるの」
スク
「僕より勘が鋭いね」
「着いた」

屋上から吹く
風がある

分かった事を
スクに話す事にした

エノク
「全部話すわ」
スク
「全部?」

解読書の
解読を済ませ

自分が何者なのか
スクに話す


ゆっくりと
説明した

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