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アルゴリズム伝記46

鈍い
鋭利の
槍の先端が
私を貫く

端末は
機能しない

サークル
どころか

私が
鮮血に
染まり

兵が
唱える


「縛陣!」
シーラ
「 」


エノク
「シーラ‥」

槍は
雷光を発し
炸裂した

吐血

貫かれ

鮮血が

朱色が

背後に
飛び散った

エノクに
返り血が

嗚呼
分かった

これは

バムイ族用
戦略

エノクの前で
崩れ倒れる

まずい

エノクの
裾を掴む

シーラ
「エノ‥手の内を
見せたらだ‥」
エノク
「 」

それ以上
言葉を
発する事が
出来なかった

私が沈黙

力尽きた



トマリ
カナ
ジャッカ
「 」
「シーラ!」
ベアルーヌ
「何て事‥」
セイラ
「 」

セイラが
ポータルに
飛び込んだ

ベアルーヌ
「待てセイラ」
「くっ!」

指示も
出せず
何が軍師だ

たまらず
私も
飛び込んだ



シーラの
返り血を浴びた
エノクが
兵を睨む

初めて
向ける
ベクトル

槍を
構える兵

シーラの
言葉が刺さる

「手の内は」

見せるなと

思い返す
その頃には
エノクの口が
光っていた

止められなかった


「バムイ族⁈」
兵2
「発光してるぞ」
「まずい!」

のけぞる兵
ハッと
我に帰る
エノク

奇行が
炸裂する

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