The blue sky of the outlook80
マーゴ
「うちがおらんねん‥」
エノク
「どうかした?」
マーゴ
「まぁ‥ええわ」
世界樹エルアレスの
雄大に取り囲むフェンスに
寄り掛かるマーゴが
遠い目でボヤく。
出来心でつい
寄りたくなった私が
たまたまマーゴを見かけて
声を掛けてみた訳で。
エノク
「此処がお気に入りなの?マーゴ」
マーゴ
「ルーン目的やで」
少し考え
RPGの良くある
全回復ポイント‥
あ〜、そう言う目的ですか。
エノク
「噂、聞いたの」
マーゴ
「?」
エノク
「私とナーシャがデニッシ族に
やられた時」
マーゴ
「バレとったか」
デニッシ族の襲来で
生徒に被害が出た事を
知ったマーゴがブチ切れて
デニッシ族の援軍を魔法で
制圧した噂‥
エノク
「みんなを助けてくれて、
ありがとう、マーゴ」
マーゴ
「被害におうたの
エノクとナーシャだけやで」
エノク
「ん、ナーシャ‥ショート
似合ってたわね」
後ろ髪を失ったナーシャは
現在ショートヘアで
アスカと朝稽古でメキメキ
強くなっているそうで。
エノク
「私も此処、落ち着くわ」
マーゴ
「せやな〜」
「噂やねんけどな」
エノク
「ん?」
手に持ったジュースを
立ち飲みする私に
マーゴ
「タケとどこまでしたん?」
ジュースを口に含んだ私が
壮大に吐き出した
エノク
「ゲホ‥ゲホ」
マーゴ
「バレとるで」
マーゴが陽気に笑う
タケを見過ぎだと警告された。
詰め寄られる
マーゴ
「で?どーなん?」
エノク
「///〜3」
駄目だ
この弄り倒されそうな
追求に仕方なく
白状せざるを得ない
顔真っ赤に視線を逸らし
指折りで数えようと考える。
モザイクがかかる。
マーゴ
「何や〜。やる事やっとるやないかエノク」
「次は内密にな!」
マーゴが手をヒラヒラさせて
去っていく。
何人バレたのだろうか?
私の知るところではなかった。
もっと誠実になろうと思った。
そして
アリサが自分から
施設に戻ると
言い出したのは
その日の出来事でした。
アリサの突然の証言
理由は、タケをずっと
見るようになったからだと言う。
気を使ってくれたのか
それはわからない。
私も反省せねばならない。
ただ、アリサは自身自分にも
変化はあったから、私に
問題があった訳ではないと言う。
別れ際‥
寂しく引き止めたくなったが
これも変化の内だと思い
アリサの成長を受け入れた。
私一人だけの自室‥。
そして
タケも部活を始める様になり、
試合まで1週間と迫っていた。
私の生活
アリサの成長
タケの転機
そして、ラグラそのものの
大きな変革が更に明らかになる
更なる調和の変革‥
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