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Dragon Flower2


ロカです

エノクは
生まれたばかりの
エルフの子

けどカズ兄は
ママが来ると
予言して
今になる

全部忘れて
来た命

それでも
ロカは
エノクが
どんな子になるのか
楽しみだった

だからお姉ちゃんに
なろうと言った



ロカ
「カズ兄」
カズ
「ん?」
ロカ
「エノクの未来は?」


カズ
「 」
「それはちょっと‥」
ロカ
「未来見えると思ってた」
カズ
「急だったから。
けど、どうして僕だけ
見れたのか正直
分からないんだ」
ロカ
「耳まだ伸びないね」
カズ
「耳は掴んだり
握ったりしたら
駄目だよ」
ロカ
「そうなの?」
カズ
「エルフは耳が弱いんだ」
ロカ
「 」
「マヤさん耳、片方無い」
カズ
「危なかったんだ」
「生死彷徨ったんだよ」


ロカは
思わず耳を塞いだ

エノクの耳は
ロカが守る




マヤさんと
あっちハハ(マナ)が
家に来た

マナ
「ビールある?」
タケ
「開口一番にそれか」
マナ
「ベクターBOXからだと
キンキンに
冷えないのよね」


マヤ
「ママ‥」
ロカ
「マヤさん」
マヤ
「ロカ!元気?」
ロカ
「元気!エノクは魔法
いつ覚える?」
マヤ
「個人差あるわよ
まずは式から
入らないと」
ロカ
「式?」


マヤさんの話では
式は「トーラ」が
原点であるそう

サークルの
熱エネルギー
原子元素分子
そこから生成
するのが魔法
そう言って

式の輪を見せてくれた

ロカ
「凄い」
マヤ
「ルーンに限りが
あるから気をつけて
詠唱するのよ」
イーノ
「燃やさないでね」
ロカ
「姉ちゃん‥」
マヤ
「式は燃えないわよ」

パリンと式は
砕ける

儚い

タケ
「旦那は風使いだったな」
マナ
「普通に魔法使いよ」

ビールをぐいっと飲む
あっちハハ

マナ
「そっちはどう?
忙しい?」
タケ
「ま、楽しい仕事は
時間も忘れるからな」
「育児はアリサに
任せているが」
アリサ
「エノクがもう‥」
「可愛いの」
タケ
「だそうだ」
マナ
「‥任せて正解だわ」
マヤ
「ママ‥」
マナ
「高校生には
なれないわね」
マヤ
「あはは」

楽しそうに
談笑して
マヤさんと
あっちハハは
帰って行った

エノクは
ぐっすり眠る
嗚呼
可愛い


とりあえず
ここまで

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