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Ragura Floating World8


学校に着いた途端に
トラブルが起きた。

俺カズ。

マヤに会った。
挨拶したら
慌てている。

カズ
「どうしたの?」
マヤ
「私の端末が誰かに
取られたの!探して!」

何処でなくしたかによる。
聞いたらその近くだと言う。

マヤ
「不覚だわ、僅かな
隙を狙うなんて」
カズ
「 」
マヤ
「カズ?」
カズ
「マヤ、後ろ」
マヤ
「え?」

振り向くと、小さな小動物が
マヤの端末を咥えていた。

マヤ
「あ!か、返して!」

逃げ出す小動物を
追いかける



カズ
「何だあれ⁈見た事ないぞ」
マヤ
「カズ、追っかけて‼︎」

全速力で追う
小さいのに足が早い
撒かれるかと思った瞬間
小動物の前方に
ポータルが出現して
輝き出した

カズ
「て、転送⁈」
マヤ
「逃がさない‼︎」
ポータルに飛び込んだ
小動物に目掛けて
マヤも飛び込んだ。

上半身がポータルに
消えるマヤ



マヤ
「つ、掴んだ!」
「カズ!引っ張って‼︎」
マヤのお腹に手を
回して引っ張ってみる。

抜けない⁈

カズ
「マヤ!抜けない‼︎」
「閉じたら切断
とか無いよね⁈」
マヤ
「こっちから抜けない」
カズ
「ええ⁈」

どうすれば良い?
迷っていたら、
ポータルが動き出し、
俺の前まで迫って

いや俺達を
飲み込んで行く。

ポータルはその
場から姿を消して
しまった。



うつ伏せで小動物を
掴んだマヤ
小動物はもがいて
端末を離し一目散に
マヤの手を振り切って
走って消えた。

マヤ
「やったわ!取り戻した‼︎」
カズ
「ポータルは閉じたよ」
「此処はどこ‥⁈」

マヤ
「え?」
「 」

そこは僕らの知らない
奇岩に囲まれた

岩、岩、岩‥

マヤ
「カズ‥どうしよう?」
カズ
「う、うん‥」



誰も居ない

僕とマヤの2人だけが

知らない大地に
立っていた。

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