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lost kingdom8

エノクです


すり減って
割れた
アヒルちゃん

お別れ

今度は
イルカちゃんを
見て和む

お姉ちゃん達が
やって来た

イーノ
「あ!可愛い。
何それ⁈」


エノク
「イルカちゃん」


ロカ
「イルカ?」
「初めて聞くね」


イーノ
「イルカちゃんかぁ」
「エトラは?一緒じゃ
なかった?」
エノク
「ビオラ姉ちゃんから
魔法教わるって」
ロカ
「お〜」
「魔法?」

平和な
我が国

魔法を
覚える
需要が無い

お姉ちゃん達に
とって
無用の長物

イーノ
「口からビーム出せるし」
ロカ
「ホーミング出来るし」
エノク
「ん」

危険な目に
合わない
為‥か

自分の
身を守る


私には
聖釘が
ある

けど

あんなに
巨大な
アンドロイドを
相手に
聖釘で
対抗出来る
だろうか

怖い

イーノ
「エノク?」
エノク
「あ、‥ん」

表情が曇る

平和は
続くだろうか

あんなのが
空を制して
進軍し出したら


ロカ
「どうかした?」
エノク
「思い出した
‥怖い」
イーノ
「 」

察した
お姉ちゃんが
抱きしめる

イーノ
「どんな国か知らないけど
大丈夫、怖くないよ」
ロカ
「けど最近地震多くない?」
イーノ
「地響きじゃない?」
エノク
「下から撃ってる」
イーノ
「え?」
エノク
「巨大なアンドロイドが」
ロカ
「 」
エノク
「FAPUSじゃ勝てない」

質量差には
敵わない

私の
トラウマが
地響きとなって

下から
撃って来る

私を
悩ませる

イーノ
「いくら遺跡の
調査とは言え
怯えるエノクを
ほったらかしには
出来ないわ」
ロカ
「けど、どんな異端文明か
分からないままには
出来ないし」
「パパママに言える
事じゃない」
イーノ
「うん‥敵を知る、か」
エノク
「ん」
「FAPUSの改良。もっと
大きくて強いの」

お姉ちゃんが
両手広げて
ジェスチャーする

イーノ
「こーんなにおっきい奴?」
エノク
「20mくらいの」
イーノ
「でっか!」
「そりゃ勝てないわ
攻防神じゃ大きすぎか」
ロカ
「けど何で襲うかな?」
イーノ
「好きなんじゃない?
襲うのが」
エノク
「あ」

揺れた

地響き

イーノ
「また⁈」
ロカ
「みんなに相談した
方が良いよ」
イーノ
「うちらだけの問題
じゃないよこれ」
ロカ
「そうだよ」
エノク
「ん」

好戦的

ランドシップ
全体の問題だ

国々と
協議する
必要がある

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