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Distant Sea Girl

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話数で語る物語ではなく、タイトル分けで語るちょっと変わった物語。
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2024年11月の記事一覧

4 眼鏡

4 眼鏡

カシャン

エノクが
学校の廊下で
生徒の誰かと
ぶつかって

眼鏡を
落とした

眼鏡に
ヒビが
入る

見える
かもと
外した眼鏡を
持ったまま

そこで
ぶつかって
落として
しまった

エノク
「あ」

生徒
「ご、ごめ」
エノク
「ごめんなさい!」

生徒
「え?」
エノク
「よそ見してた」
「ごめんなさい」
生徒
「けど‥眼鏡」
エノク
「大丈夫。矯正用だし」
「ちゃんと見えるから」

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5 見えないの

5 見えないの

学校
帰り

仲良くなった
雫とエノラで
帰る

エノラは
アルビノ
話せば
明るい

雫は
黒髪で
少し
落ち着いた
感じ

エノラ
「え⁈学校まで走って来たの?」


「もしかして、体育系?」

エノク
「ん〜?嬉しいと走り出すの」

体育系とは
違うと思う

どちらかと
言えば
インドア?

エノク
「そんなに、足早くないけど」

此処で
匂いがした

気がつくと
エノラも
反応していた

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7 調達

7 調達

おはよう



朝ごはんと
別腹で
ルーン摂取

どんぶりサイズ

カナ
「育ち盛りには、それくらいで充分」

エノク
「いただきま」
「あむっ」

ルーンを
頬張る

残った
ルーンを
眺めて
聞いてみる

エノク
「ママ。私の分のルーンって、いつも夜中に調達してくるの?」

カナ
「 」

エノク
「どうやって、調達して来るの?」
カナ
「夜の方が、分かりやすいのよ」
エノク
「暗いと、光る

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