【#2】バリバリ頑張ってます~
ご無沙汰です。あっという間にバリに来てから2週間たってしまいました。いろいろありました。
現地の学校にいきました~!授業をアシスタントしてます。
どんな学校?
学校は13~17時と17時~21時の2クラスがあって各10人ほどの生徒が日本語に勉強を頑張ってます。因みに「名古屋/神戸」という名前のクラスだが特に意味はないそう。勉強を始めてから3~6か月のクラス。
彼らは特定技能制度を使って日本で将来働き、分野は介護/外食/食品加工/農業となる。どれも必要&不足している人材ですなあ。特定技能制度は5年間日本で働ける+延長も可だそう。年齢は18-23才あたり。同世代の彼らがよりきちんと働けるよう支援したいところ!
すごく日本式
「気を付け、礼」から始まる授業。びっくり。よろしくお願いします、と挨拶もしっかりしてくれて感動でした。そして、生徒を見渡すと、日本の制服!!カーディガンとズボン/スカート。高校生に戻った気分♪
意外とシャイ?
率直な感想です。勝手に海外の人はガンガン来てくれるイメージもあったので、少し意外。授業で「質問はあるか」聞くと「大丈夫でえす!」「まだでえす!」と一斉に言ってくれます笑 なかなかお互いにコミュニケーションもとれずに、不安からのスタートでした。
少しずつ打ち解けていく
3文字で笑いをとる
一緒に時間を過ごしていくと、距離が縮まってきました。「~たら」「~ても」という言葉を学んでいたクラス。
「授業で眠くなったら、どうしますか?」
先生が問いかける。質問をすると一気に空気が重くなっていく。確かに、難しい質問。
「Hiroさんはどう思いますか?」
あ、パス来た。もう少しクラスを和ませたい、楽しませたい…。そんな想いでゆっくり言葉を発した。旅の恥はかき捨て、、勇気を出して。
「寝ます」
笑ってくれました…。恥かき捨てることにならず、良かった。
まだ日本語の語彙を多く知っているわけではないので、易しい言葉を使ってたまにふざける。こうして少しずつユーモア(?)を挿入しながら授業を進めていったりしました。
因みに授業は他にも…
・現在と過去の違い
・易しい漢字の読み書き
・バリのお祭りについて説明する
などをやりました。
かなり実践的な問題
文法などの講義だけではなく、模試の演習などもアシスタントします。問題は絵を見て選択肢を選ぶ、読解、聴解(リスニング)、漢字など多岐に渡ります。ただその内容は実生活の日本語でして。
次は、北赤羽~
こんな音が急に聞こえ、リスニングなのに耳を疑いました。まさか埼京線のアナウンスを南国の島で聞ける日が来るとは。
リスニングでは道案内だったり、美術館の休館情報などが出題されていました。正直ここまでリアルだとは思わず驚きました。
日本のクリスマス
日本のお祭りについても沢山触れられていました。お正月、ひな祭り、七夕など。特に衝撃だったのは、クリスマス。
「日本のクリスマスでは、子供の時は家族と過ごしますが大人になると恋人と過ごします。」
おお、こまけえ~。
日本語ってやっぱり難しい
授業を進めていくにつれて、日本語の難しさ、そしてそれをネイティブが教える大変さを痛感しました。
~に、~で、~を、~へ
助詞の説明全般には苦労した記憶。文章の具体例を挙げることは楽勝ですが、、
「学校に行く。学校へ行く。学校で勉強する。」これって何が違うのか?と聞かれ、大困惑。当たり前にできることを、整理して全く分からない他者に伝えるのはこんなに難しいのかと。もどかしい気持ちがある一方で、だからこそ教えがいもあります。
複雑な読み方
「これなんて読みますか?」
一人の先生が「日本」と書く。これは簡単だ。
「じゃあこれは?」
「本日」をみんな「ほんにち」と読んでいた。なるほど。漢字の順番だけで意味も読みも全く変わってしまう例が、身近にも結構ある。
思ったより日本語はこんなのばっかりだ。「二十歳」「9時(きゅうじではない)」「一昨日」など、たくさんつかう言葉にも落とし穴がたくさん。心の内から厚切りジェイソンが叫び出す。
日々意識していること
試行錯誤しながら教えてますが、大切だなと思ったことを大雑把に紹介。
文化、仕事、生活の説明もする
言語だけでない説明もうまくねじ込んでます。例えば写真を見せながら「七夕って知ってる?」と質問を投げたりします。(説明むずい。)
ウケていたのは日本の四季。バリは一年中「夏」なので、雪や紅葉の写真に目をキラキラさせてくれました。
仕事のことについてもたまーに話します。介護ってどんな仕事で何が大変なのか。敬語はどういう風に使うかなどなど。マイナス面も含めた正直な話ができるといいなと思ってます。
かみ砕く、深掘るだけでなく、待つ
日本語でゆっくり話し、質問をしますが、反応がないことがよくあります。ただそんな時にすぐ言い換えたりせず、ぐっと我慢して反応を待つことも大切だと感じていて。自分の言葉でアウトプットしてもらうのが、一番彼らのためになると思ってます。
バリに染まる
最後に大事なのが、相手の国や文化に寄り添うこと(郷に従いまくる。)
挨拶や感想(すごい、いいね!)を現地の言葉で伝えると、喜んでくれます。やはり日本語だけ話してると距離できちゃうので、現地の言葉も習得するのが必要すね!!
バリはインドネシア語が公用語のほか、バリ語も話します。バリ語を使うとさらにニコニコしてくれます。(お店の人も!)suksma!!
そしてバリで分からないことは積極的に聞きます。おすすめのお店や場所、宗教行事、彼らの生活。もちろん興味はは尽きない。教えてばっかりだとこっちが偉いみたいになる気がしてるので、傾聴の姿勢を大事に。
素敵な言い回しを聞きました
帰国して活動はまたまとめるとして、最後に生徒から聞いた素敵な日本語を紹介して、締めます!
モンキーフォレストという観光地に生徒と一緒に遊びに行ったときのこと。チケットには長蛇の列。
「めちゃくちゃ並んでる」
「混みすぎ」
「ヤバい」
こんな感想が浮かんできます。しかし、生徒が口にした日本語は違いました。
「賑やかだね~」
ポジティブで良い表現だなあと思いました。チケットの列なんて人いない方がいいので、せっかちな日本人はネガティブに捉え過ぎなのかも?
いつも笑顔が絶えないバリの生徒に、ピッタリな日本語な気がしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?