N° 59 宇宙調理に関して:宇宙調理理論 ロードマップ①-②-❸について。
ロードマップを一つずつ。ser.
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[伊藤のヨタばなし]
16.宇宙調理に関して:宇宙調理理論 ロードマップ①-②-3について。
ロードマップを一つずつ。ser.
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今回からは、
またロードマップ①-②の始めに戻り
[ロードマップ ①-②-3]
3. 調理施設の配置と設計
について追求していきたいと思います。
以前、指し示された
ロードマップ①-②の中で3つ目に言及したのが
「3. 調理施設の配置と設計(安全性、衛生管理、水分・空気の管理)」です。
これについて、おさらいします。
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3. 調理施設の配置と設計
安全性:
調理中に発生する火災や煙は、
閉鎖環境である月面基地にとって重大なリスクです。
そのため、調理エリアには
厳重な火災防護システムと換気システムが必要です。
また、ガスや電気を使用する場合は、
エネルギー供給の安定性や安全性も
考慮しなければならない。
衛生管理:
月面の環境は厳しいため、
基地内の衛生管理は極めて重要です。
調理施設には、食品の保存と調理に関する
衛生基準を満たす設備が必要。
特に、微生物や汚染の管理が重要になる。
水分・空気の管理:
月面基地では、水分や空気は貴重な資源。
調理過程での水の使用や蒸発した水分を
いかに回収して再利用するか、
また、空気中の煙や匂いをどう処理するかが
課題になります。
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ここまでが振り返りで、今回から
これらをさらに深掘りし進めたいと思います。
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それでは、再びロードマップ①-②に戻り、
「3. 調理施設の配置と設計」について
進めていきましょう。
このセクションは月面基地における
調理施設の「安全性」「衛生管理」「水分・空気の管理」といった
重要なテーマに関するものです。
以下のようにポイントを分けて、
深掘りしていきたいと思います。
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3. 調理施設の配置と設計
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①-②-3-⑴-α:安全性に関する設計
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Facebook投稿N°09〜N°10の
「①-②-[B]モジュール構造と緊急システム」にて
既に提示している事と類似する。
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A. 火災防護システム
月面基地は密閉された環境であり、
地球のように簡単に換気することが難しいため、
調理中に発生する火災や煙の管理は重要。
B.火災検知システム:
低重力と閉鎖環境に対応した火災検知システム
(例:煙探知器、温度検知センサー)が必要です。
C.消火システム:
従来の水ベースの消火方法が難しいため、
ガス消火システムや泡消火器、
さらには粉末状の消火剤を用いる可能性も検討が必要です。
D.火災予防のための素材選定:
調理器具や家具には、難燃性素材や、
火災が発生しにくい素材を使用することが望ましい。
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①-②-3-⑴-β:換気システム
調理による煙や蒸気を迅速に除去するための
換気システムが必要。
これは、基地内の空気の質を保つためにも重要です。
A.煙と匂いの除去:
特殊なフィルターを用いたエアクリーナーや、
煙の発生を最小限に抑える
「調理機器の密閉設計」なども考えられます。
B空気の再循環:
使用した空気を浄化して再利用するシステムが
必要であり、NASAやESAの技術が応用可能です。
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①-②-3-⑴-γ:エネルギー供給の安全性
調理器具に用いるエネルギー(電気やガス)の
安定供給と、安全性の確保も課題です。
A.電源供給の安定性:
例えば、太陽光発電を用いた場合の蓄電や
電力分配の管理、緊急時のバックアップ電源が必要。
B.エネルギーの選択と安全管理:
ガス供給を行う場合には、
ガス漏れ検知システムやバルブ制御も重要です。
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①-②-3-⑵:衛生管理に関する設計
①-②-3-⑵-α:微生物の制御
地球とは異なり、微生物が繁殖するリスクを
最小限に抑える必要があります。
特に閉鎖環境では、衛生管理が難しいため、
微生物汚染の予防対策が不可欠。
A. 抗菌・抗ウイルス素材の使用:
調理器具や調理台、作業エリアの表面に
抗菌性素材を使用することで、
細菌やウイルスの繁殖を抑えます。
B. UV殺菌システム:
調理エリアや保存庫内で、
UVライトを用いた殺菌システムを設置することで、
衛生環境を保ちます。
C. 定期的な検査と清掃:
微生物レベルの検査を行うための簡易キットや
定期的な清掃作業の自動化が有効。
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①-②-3-⑵-β:食品の保存と管理
月面環境での長期保存が必要なため、
食品の腐敗や品質管理が重要。
A. 真空保存・冷凍保存:
食品の保存期間を延ばすために
真空保存や冷凍保存技術を用いる。
B.調理エリアのゾーニング:
生食材の保存場所と、
調理済み食品の保存場所を分けることで、
交差汚染を防ぐ。
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①-②-3-⑵-γ衛生基準の確立
月面での生活に合わせた衛生基準を設け、
適切な手順を確立することが必要です。
A. 個人用衛生管理:
手洗い設備や、消毒用のジェル・
アルコールなどが
備え付けられるべき。
B. 衛生監視システム:
施設内の衛生状況を監視・記録するシステムを
導入し、異常が発見された場合には
警告を出す仕組みも考慮します。
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①-②-3-⑶:水分・空気の管理に関する設計
①-②-3-⑶-α. 水の使用とリサイクル
調理中に使用する水の量を最小限に抑え、
蒸発した水分を回収して再利用するシステムが必要です。
A. 水分回収装置:
調理エリアにおいて、蒸発した水分を
効率よく回収し、浄化して再利用する装置を設置する。
B. 節水型の調理法:
水を多く使う調理方法(例:茹でる、煮る)を
最小限にし、蒸し調理や真空調理など
水分の利用が少ない調理法の導入を検討する。
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①-②-3-⑶-β. 空気の質の管理
空気は貴重な資源であり、
調理中に発生する煙や匂いを除去し、
基地内の空気の質を保つ必要がある。
A. 脱臭フィルターや空気清浄機:
調理エリアに設置し、匂いや煙を除去することで
基地全体の空気を保護します。
B. 酸素供給・二酸化炭素除去システム:
調理エリアで酸素が消費されるため、
酸素供給やCO₂除去システムを適切に配置します。
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①-②-3-⑶-γ. :湿度管理
月面の乾燥環境に対して基地内の湿度を
適切に維持する必要がある。
A. 調理過程で発生する湿度の調整:
湿度が過剰になると結露が発生し、
設備に悪影響を及ぼすため、
調理エリアの湿度を常に監視し、
過剰な湿度を取り除く除湿機能が重要です。
B.水蒸気の再利用:
回収された水蒸気を再利用して、
基地内の他の場所で加湿に使うことで
資源を効率的に活用します。
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これらのポイントが
「調理施設の配置と設計」における
具体的な項目となるが、
ある程度は、過去の投稿も含め
既に導かれていることが多いので
その他の気になるポイントについて
さらに深掘りして次回以降進める。
又、補足が必要な項目も探っていきます!!
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随時更新予定ですのでチェックしてください!