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大河アニメ5期「キングダム」を見続ける前に押さえておきたい中華ドラマ


1月14日(日)を以てアニメシリーズ第5期「キングダム」がスタートした。
愛読者の趣簿は、秦が如何にして至弱から至強に至ったかをドラマ三本で簡単に紹介します。

大秦帝国


 帝国、すなわち王なり皇帝が治める国家のことでもあるが、このドラマには王はいない。
 さりながら始皇帝の中華統一による秦帝国から歴史を遡ると、間違いなくこの時代が帝国史のスタートといっても大過ない。
「キングダム」でも必ず覚えるであろう王都咸陽、伍(正確には什伍の制)はドラマの主人公・衛鞅と秦国君主の孝公の変法から始まった。
 ちなみに第4期「キングダム」においても昌平君がしょうおうと相国呂不韋の器量をたとえた台詞は実はこの衛鞅こと商鞅を指している。
  
 かなり前のドラマのためにDVD販売もこのあたりしかなかった。だがしかし、BS日テレでなんと放送しているのであった。
 今週からなら変法を成し遂げた新生秦国の反撃が見れるでしょう。

昭王~大秦帝国の夜明け~


「キングダム」では戦神として定義された昭王の国造りの物語。
 だがしかし、史実では彼ほど名将名臣に恵まれた王もいなかった。若き頃では宰相の陶侯・魏冉が支え、熟年になっては応侯・范雎が支えて中華の大国として成長していく。
「キングダム」と史実で違いがかなりあるが秦国を強大国に仕立て上げたのは昭王の代であることは疑いない事実だ。
 ドラマではどこまで描けているだろうか? 
 5期アニメでも登場する強い者のみにお仕えする老臣はどこまで描けているだろうか?
 「キングダム」でも度々掲げられている昭王の姿をまた違う角度で見るのも面白そう。

キングダム~戦国の七雄

 春秋時代の大国晋が三分割された時が戦国時代のスタートになる。このドラマでは戦国時代で七雄にまで生き延びた各国の物語。
 韓は申不害、「キングダム」連載で遂に登場した韓非が出る。
 燕では「キングダム」合従軍でも名が出てきた楽毅、劇辛が出るし、斉では孫臏、孟嘗君、孟子が現われる。
 楚なら名将でもあり法治の人でもあった呉起、「キングダム」で既知の春申君、孝烈王に加えて、登場が待たれる項燕、屈原、某❍君もいるであろう。
 趙と秦は言うまでも無いほどの有名人達が出るのは間違いない。
 
 2023年に一億部発行を達成した「キングダム」。何れの国の滅亡の連載が未だ出ていない(2024年1月現在)中で、その先取りをこのドラマで見て取れる。

総評

いずれの三作品もあるが一押しは大秦帝国ですね。
ローマは一日にしてならず。順風満帆な国造りなどない。秦国でさえ挫折敗戦は避けられなかった。人生もまた然り。


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