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二月二十二日
10歩と離れず背を向け合い死角を埋める。それから、5人で1人に対して戦う五身一体の戦法、伍の結束で生き残りましょう
「キングダム」には考えさせられる台詞が沢山あります。 当今の名台詞などより吟味すべき言葉は、決め台詞よりむしろ何気ないシーンにこそ誠の価値があるのです。
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出典「キングダム」澤圭
10歩と離れず背を向け合い死角を埋める。それから、5人で1人に対して戦う五身一体の戦法、伍の結束で生き残りましょう
《荒筋》
秦国の下僕・信は漂と自身の夢を叶えるため、王子の玉座奪還に手を貸す。逃避行で一緒になった河了貂を加え、嬴政達は山の王の助力を借りて連合を組み、玉座奪還作戦を行う。
王都咸陽に入城し、信たちは遊撃部隊として回廊と王宮にて王弟側の兵達と戦闘、激戦を制す。かくして嬴政と山の王達は王宮反乱を収めた。
王宮反乱を鎮めた信は下僕の身分から財と家をもらい正式に秦人となる。
そして、彼は村に掲げられた歩兵募集に応じ、初陣の戦場に向かう。戦場では共に玉座奪還戦を戦って壁もいる。
初陣の戦場で会戦直前の待ち時間に、信がいる伍の長・澤圭は仲間達に戦い方を教える。
《解説》
❤️チームワークの賜物
軍事は現代においてもチームワークで戦い、その核の人数は5人だそうです。
古代の叡智とは人間不変の知恵に他なりません。「キングダム」でも昌平君が称えていた秦法の開祖・商鞅(商君)は天才にして英傑です。
個人が個人以上の成果を獲得するにはどうしても他者の協力が必要になります。そして、それは過酷な現場であればあるほど必要です。
たとえ個人主義が柱の人間達でも例外では無く、個人の能力と見えながらも家族やファミリー、宗族や一族などの血の絆の助けがあります。
過酷な環境で一人で放り出されたら大抵、生き抜くことは出来ない。
一人でもなんとかなるとの言葉は、実はその裏になんとかしてくれるサポートの当人の能力が前提になっています。 慎重に使うべき言葉なのです。
人は獣以上にか弱く不自由なので、助け合いながら生きるのは生物としても自然なのです。
事実、歴史は伍のチームワークで列国の軍を圧倒した秦国が天下を制しました。
❤️沢山いても定める目的目標と指揮は一つ
五人であってもバラバラにならず一体となって戦う。生き残る戦い(一体となる)をするのが伍の意味だと澤圭さんは教えます。
その通りで沢山人が居ようとも行動目的がバラバラなら烏合の衆です。チームワークは、目的目標を成し遂げるために発揮されなければならない。
チームワークの目的とは違反者は許されません。彼らが選んだのは行動目的であり、行動目的を出せる人物に他ならないからです。
それを裏切ることは自分の目的をも翻すことなので大罪でしょう。
選挙の意義とはそれ以外に有り得ません。