パンダの昼寝

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最近の記事

SDGs17の目標

1.貧困をなくそうあらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ  ターゲット 1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。 1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。 1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。 1.4 2030年まで

    • SDGsの前文・宣言

      SDGsは、2015年の国連総会で全会一致で採択された「我々の世界を変革する 持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書の一部です。  この文書は、「わたしたちはどんな未来を望むのか」、「その未来はどうしたらやってくるのか」ということを世界中のさまざまな立場の多くの人が、真剣に考え、話し合って、まとめたものです。 あなたは、どんな未来が来てほしいですか?  それはこの文書に書いてあるでしょうか?  文書の「前文」には、このSDGsで何を目指すのか、17の目標とは

      • OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)

         OECD ラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030 仮訳にあたって OECD Future of Education and Skills 2030 プロジェクトについて OECD(経済協力開発機構)では、2015 年から OECD Future of Education and Skills 2030 プロジェクト(Education 2030 プロジェクト)を進めてきました。このプロジェクトは、2015 年 から 2018 年のフェーズ1において、30 を超える国か

        • はいまわる経験主義を避けるために

          【探究と探究でないものを分かつものは?~這いまわる経験主義に陥らないための考察と整理】  このたび、経産省の「未来の教室」事業で、米国サンディエゴをベースとし、教育ドキュメンタリー映画 “Most Likely to Succeed”の舞台 とともなっている世界有数のプロジェクト型学習(以下PBL)校、High Tech High (HTH)の教員研修プログラムを日本に招聘することになりました。今、日本の教育文脈に合わせたプログラムのローカライズと研修実施に向けて準備していま

          子どもを主語にした学校づくりのために

          1  今、それぞれが抱えているリスクとは?  「すべての子どもの学習権を保障する学校」をつくるために、教員に必要不可欠な力は何なのかを問い直してみましょう。  時代が変わり、社会のニーズが激変し、保護者の価値観も多様になっている今、教員にこれまで求めてきた指導力の向上を、どれだけ声を大にして求めても現在起きている負のスパイラルが止まることはありません。子どもや保護者・教員や管理職もみんながそれぞれにリスクを抱えているように感じます。少し、整理してみましょう。 2 子どもが抱

          子どもを主語にした学校づくりのために

          日本の学校教育が抱える最大の課題

          1 12年間の学校教育の結果、日本の若者は…?  2019年に行われた18歳の若者の「国や社会に対する意識調査」の結果は、世界9か国の中で、日本の若者の現状に大きな差異が見られました。特に、「あなたは自分で国や社会を変えられると思うか」の質問には、「思う」と答えた若者が18.3%で、諸外国とはかけ離れた結果が出ました。18歳と言えば、義務教育9年間と高校教育の3年間を終えた若者の調査結果です。これは、12年間の日本の学校教育の結果だともいえるでしょう。この調査から明らかになっ

          日本の学校教育が抱える最大の課題

          インクルーシブ教育を一緒に問い直しませんか

          1 困惑する学校現場  最近はどこの学校現場に行っても同様のことを聞かれます。昨年(2022年)の4.27の文部科学省からの通知(特別支援学級に在籍している児童生徒については、週の授業時数の半分以上を特別支援学級において、一人一人の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等に応じた授業を行うこと)と9.9の国連の勧告(特別支援教育という分離教育制度は違法であり中止すること)について、現場はどのように考えたらいいのかと困惑している状況です。  中でもインクルーシブ教育を目指して実践

          インクルーシブ教育を一緒に問い直しませんか

          「スーツケース」から「ふろしき」に

           小中学生の「不登校」24万4940人の報告をどのように受け止めますか。この想像を超える過去最多の数ではなく、一人の子どもが学校に行くことができずに苦しんでいる事実を真摯に受け止めることから、「学校づくり」を問い直さなければならないと痛感します。校長の責任はたったひとつです。「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ために何ができるかを、校長の最上位の目的として行動するときです。これまでの学校の当たり前に子どもを合わさせようとしている限り、過去最多の数は更新し続けるでし

          「スーツケース」から「ふろしき」に

          校長は最後の砦

           「校長は最後の砦」。この言葉は従前の学校教育の中で踏襲されてきました。読者のみなさまは、この言葉をどのように受け止めておられるでしょうか。  これまでは「校長の後はないから校長は動かず、最終責任をとらなければならない」ですね。私も校長になるときは、そんなことを伝授された記憶があります。これだけ時代が激しく進化し、目指す子ども像が従前とは驚くほど変化しています。それなのに、なぜか「学校づくり」や「校長の資質」などは変化していないように感じます。まさに、上半身と下半身がねじれて

          校長は最後の砦

          指導よりも空気(環境)をつくることが大切

           「指導」は一瞬で「暴力」に変わります。一生懸命指導はするのですが、指導の結果を見ようとしない傾向があります。指導の結果、子どもの事実はどうであるかを見て、子どもが学びに向かう姿が見られたときに、初めて指導の成果が得られるのです。指導はするが、その後の子どもの事実を見ようとせず、指導に従わない子どものせいにしてしまう事実は、これまでにも数えきれないくらいあります。もちろん、教員は精一杯頑張っているのですが、頑張れば頑張るほど子どもは遠ざかっていき、保護者との信頼が途切れ、校長

          指導よりも空気(環境)をつくることが大切

          子どもの学習権を保障する

          最上位の目的のため、今こそ校長の行動をー木村泰子「校長の責任はたったひとつの記事を読んで  不登校やいじめなどが増え続ける今の学校を、変えることができるのは校長先生です。校長の「たったひとつの責任」とは何かを、大阪市立大空小学校で初代校長を務めた木村泰子先生は問いかけています。  校長のリーダーシップ論が問われていますが、その前にまず校長の「責任」とは何かを明確にする必要があります。学校という学びの場で、唯一校長にしかないもの、それは「責任」をとるという使命です。校長の仕事

          子どもの学習権を保障する

          校長の心得

           教育委員会の立場から「平成」の校長たちに学び、自身も校長として現場に立ち実践を続けてこられた竹内弘明先生(現・神戸親和女子大学教授)に、「令和」の学校経営を担う校長先生たちへ受け継ぐべきスキルとノウハウを語っていただきます。  ※第7回・第8回のテーマは、「校長の心得」。学校運営の責任者である校長に求められる心構えとはどのようなものか、キーワードをもとに解説します。 目次 1 品性・教養・人間的魅力 2 汗をかく 3 情熱と愛情 1 品性・教養・人間的魅力
  校長は学校