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※驚愕 コロナ禍を乗り越えてロシア人バレリーナを来日させて結婚した話3 山積みの課題と来日までの奮闘記

こうしてロシア語の試験を突破し、妻との結婚を合意するに至った私だが、問題は山積みであった。
当時私はまだ親がいる実家暮らしており、そこはあまりにも駅から遠くてバスもなく、また何よりも妻が私の両親と暮らすことを望まなかったので、私は新しい家を探す必要があった。
それと同時並行で妻を来日、さらに妻が中国の高い給料で買い揃えた私物を日本に運ぶ手続き、さらに言えば中国で妻が購入したペットのチワワをどうにかする必要があった。
家を探す程度ならばネットを使えば容易い、和歌山県内でもまだ駅に近い場所を検索すればそれで事足りる。
だが最大の問題は妻の来日の手続きと、ペットの対応は非常に難易度の高い全く違う手続きを同時並行で行う必要があったことである。
不特定多数の人間が見る記事で、外国人の入国に関わる具体的な手続きを明記しそれが悪用されることを防ぐため大まかな流れだけになってしまうが、私達は上海の総領事館に電話して手続きを確認した。その結果、中国(妻)とロシア(妻の両親)から書類を受け取り、その後さらに私が日本で作成した書類を中国(妻の元)へと送り届けることになった。
その過程でも妻が書類を入手するために上海まで移動するだけでも当時の中国のゼロコロナ政策の影響もあり多大な時間と労力(約一月)を要した。
それが終わった後で上海総領事館に妻がビザを申請しに行く際も、受付の中国人達が妻の書類を受け取ろうとせず(日本にもコロナ規制があったので)私が日本から上海総領事館に電話をして話をつけて書類を通してもらった。
書類を受け取ろうとしない中国人達に私も苛立ち、中国人スタッフが電話を取るなり中国人と話すことはなにもない、日本人を出せと言ってしまった程である。
向こうも前代未聞な手続きに驚きつつも私達の関係を認めてくれて、無事にビザが降りた。
. …..この手続きの流れで上海総領事館が妻の職場に在職確認を取るために電話し、職場に妻が日本に行こうとしていることがバレるなど、一波乱あったが私達は喜びお互いの出会いに期待した。私はまるで自分が映画の中の工作員にでもなったような気分だった。
妻の私物の日本への運送は、妻が中国の企業に依頼してくれたおかけで問題がなかった。
巨大なダンボールが10個近く送られてきて驚いたが、お陰で妻は他の外国人、ロシア人達が驚き羨む程に多くの物品を日本に持ち込むことが出来た。
だが最大の問題はチワワであった。妻がロシア在住のロシア人ならば問題はなかった、家族に預ければいいのだ。中国人でも問題はなかった、家族に預ければいいのだ….
しかし妻は中国に住んでいるロシア人であった、チワワを預けられるような親族は近くにいない。当時は中国政府の政策により、国境は封鎖されており、ロシアに帰りチワワを預けることもできない。
私はチワワも日本に連れてくるしかないと考えていた。……一部地域の限定的な文化とはいえ、犬を食べる文化がある国で、可愛いチワワを一匹置き去りにしそれが永遠の別れになるかもしれないなどとは、受け入れることができなかった。
そこで日本の企業でペットの海外輸送の仕事をしているところにあたったのだが、ここで警告させていただく。
様々な企業はあるが間違っても岡山在住海外ペット郵送をうたうの企業(代表○山)に依頼してはいけない。彼らは話が通じない。全く役に立たないアドバイスをされたのみで依頼料10万円をとられ、その後の対応は範囲外であるとなにもしなかった。
返金を求めても、仕事はしたと一点張りで酷い罵声を浴びせられ、うるさいなら裁判起こすぞと脅迫もされた。逆に返金を求める裁判をしようにも10万円程度ならば費用がかさみ利益などないと開き直る始末だ。
私は人間の悪意に絶望しながらも、妻に相談した。妻は中国内で日本へのペット輸送を行う企業を探しそこに依頼してくれた。そしてその費用は私が支払った。
35万円、それがかかった費用+詐欺で奪われた費用10万円、合計45万円がかかった経費である。
チワワを新しく日本で買うことを思えばまだトントンかと思うことはできたがつらい出費だった。
中国人たちはその岡山の○山よりは遥かに良心的だったが、色々とミスが多く結局彼らと提携している日本企業のエコノムーブという会社が大きく働いてくれて難を逃れた。
妻もチワワへのワクチン接種など必要な手続きをすべて完璧に済ましてくれた。
山積する課題を私達は協力し創意工夫することで乗り越えていったのだ。
だがしかし……この後でほか等ならぬ日本政府の首相のせいで窮地に追いやられるとは私達は考えてもいなかった….(今でもこのときの首相の対応を恨んでいる)

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