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2月17日(仕事)
今日なぜこんなに人多い。
―え、今日、平日だよな?
別に早く終わるからいいのだけれど。
最近こんなに多いことなかったから純粋に驚きなんだが。
今日、午後から何かするのだろうか……。
私と、もう1人のスタッフは午前で上がるので、知ったこっちゃないのだが。
「……」
毎朝張り出される、割り振りの表を見ながら、なんとなくそんなことを思った。
自分のところ以外はちゃんとは見ないの。し、午後からの割り振りに書かれている単語は一つも分からない。
必要以上のことは教えられていないし。
―必要なことさえ教えてもらっていないからな。
「今日多いねぇ」
「ですよねぇ」
同じタイミングで出勤してきた人と、そんな会話をしながら出勤打刻をしに向かう。
まぁ、人が多いに越したことはないだろ。
知らないが。
さっさと今日の自分の業務をしていこう。
私に時間はないのだ。
望んで選んだ出勤時間だが、これはこれで、気持ちが急いて仕方ない。ま。これ以上伸ばそうとは思わないが。
「……」
適度にこなし、適度に休み、適度にサボる。
何せ人が多くて、トータルの業務が終わるのが、早い早い。
何するんだ私。
私の出勤している時間帯に終わることはないので、心配はいらないのだけれど。
だから、まぁ、さっきの、何するんだ私は、そう思いたいもんだというなんか、よくわからないやつだ。
―何言っているのか自分でもわからない。
「……」
とりあえず、時間が半分を過ぎ。
自分の業務の半分も終わった。
で、追加の半分の業務をしていく。
「……」
これ、は、ここか……。
物が多くて探すのも一苦労だ……。
もうこの仕事を初めてそれなりに経つが、未だに慣れない。
何せ、出勤時間が少ないもので。
「……」
これ……どこだよ。……あった。あとは……。
ん?なんだこれ。ここのじゃないぃ……。どこだよおまぇ。
あっちか……。
「……」
「……」
「……」
「……」
これ……。
「あとどれ?」
うぉ、びっくりした。
「あとこれだけです。」
「おけー」
いっしょの時間に上がる人だ。
もうそんな時間か……。さっさと終わらせて上がろう。
いつもいつもすんませんね。
思っていたものと違うモノが入っていたもので。
「……」
「……」
「……」
よし……。
「おわった?」
「はい、ありがとうございます」
「先に打刻しに行こうか」
「そうですね」
2人並んで、退勤打刻をしに行く。
ほんとうは、片付けまでしてからの方がいいのだろうけど。
残業をするのは、それはそれで面倒なので。さっさと打刻しに行く方がいい。
「――分ね、」
「ありがとうございます」
「よし、行こうか」
打刻をし終え、先程のまだ片づけが終わっていない所へと向かう。
まぁ、ただの荷物を倉庫に直しに行くだけなので、大したものではない。
「……」
がらがらと、やかましい音を立てながら、進んでいく。
「……?」
その道中。
一台の大きな台車があった。
その上には、段ボールがいくつか重ねてある。
あれ、ここしてたのって、あの人だよな。あの、新しく来た人。
「……?」
でも、さっき休憩行くって言ってなかったか?
あれ?片付けもしないで行ったのか?
それとも、誰かに引き継ぎしたのか?
にしては、そこに人が居ないのだが……。
「……」
ま。いいか。さっさと帰ろ。