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2月19日(帰宅)

はい、ただいま戻りしたよ……。

―うわ。

本日、日曜日。
しかしまぁ、関係なく私は仕事。
いつも通りの時間に家を出て。
嫌いな上の人間と一緒に仕事をして。
今日は大丈夫だとかいうから、私は別の事をしていたのに。
日曜日だけど、雨降ってるから大丈夫だとかいうから、私はこっちに集中しようと思っていたのに。
「……」
結局。
応援に呼ばれて、私のしていたことは全く進まず。
あっちへこっちへ、バタバタしていたせいで、汗かくし。
サイコ―に、イライラしながら仕事してきたのだが。

もうほんとに、ホントに。

疲れ切って。
精神的にも体力的にも、底をつきそうになって。
這う這うの体で帰ってきて。
「……」
それでまぁ、これからまたどこか出かけるんだろうと。
億劫になり始めながらも、玄関を開け。
あのうるさい祖母が居るんだろうなと思いながら。
リビングへの扉を開けば。
「……」
ぬくぬくと、暖かそうな炬燵の中に。
頭以外の全身を埋め込んで。
すやすやと、心地よさそうに。
ぐうたらと、気持ちよさそうに。
眠っている。
母が居た。
「……」
っはぁ……。
分かっている。
分かっているさ。
日曜日だし。
母も普段の仕事で疲れているのは。
分かっている。
「……」
だがまぁ、こうも堂々と見せつけられると。
イラっとするのは許してほしい。
こちとら、ストレスの限界すれすれになりながら、働いてきて。
日曜日だというのに、訳の分からない判断をした、上のせいで、無駄に働き。
更にストレスが溜まり。
家に祖母が居るということでもう、疲れるのに。
「……」
それに重ねて、これだ。
自分が動いているのに、休んでいる人間が居るのが許せない。
―なんて、子供のワガママみたいなことを、思っているのは分かっている。自分でもその辺のコントロールがいまだにうまくいかない事も、分かっている。
だからまぁ、私は精神的に幼いのだ。
知っているとも。それもこれも。
「……」
わざと、大きな音をだして、片づけをしてしまうあたりとか。
未だに眠る母を、恨めしそうに見てしまうあたりとか。
もう子供そのものだろう。
自分でもどうかとは思うが、こうでもしないと私はやっていけないので。
「……」
やめたやめた。
今日はもう、ダメだ。
全部落ちてく。
いいことを考えよう。
楽しいことを考えよう。
この後の食事とか。
ゲームの事とか。
新刊の事とか。

悪いこと以上に、いいことで、溢れさせよう。

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