REALBLADE(1st.)第2話「噂の無い街」(つづき)
(前編の続き)
ルナ:「いつ任務中に事故とかで命を落としても、仲間が居てくれれば自分が生きて来た証なんて誰かがコンピュータに保存して遺族の為に遺してくれるだろう…そう思っていたの。」
ルナ:「でもね、今回の事件は今まで信じて来たものが通じなかった。だって、街を収めている人が検閲したり上空から下の街で生きている人達を監視して、ドス黒い働きを街の外に漏らそうとするとすぐさま人を消す汚い奴らの集まりだって分かったから」
町長:「それは…誤解ですよ」
ルナ:「まあ、最後まで聞いてね。この国で、この街で、懸命に生きている人達を守らなければならない任務がある私達はね、常に生きて来た証を見える形で遺して来ている。そう…人と人とを結ぶ目には見えないけれども温かい関係図って物があるのです。」
ルナ:「この街から何らかのSOSを受け取ったのはいいものの、SOSメッセージの送り主が消息を断つという事があって黒幕の雇った暗殺者により殺されたと。」
ケビン:「町長さん。何故こんな事をしたのです!?」
町長:「人を…コントロールするのを疲れただけだ」
ルナ:「そう言えば先程、第13代目と言っていましたね。少な過ぎじゃありませんか?」
ケビン:「それもそうだろう。町長さんは生命体では無い。そうですよね?統括コンピューター。」
ケビン:「この時代だとコンピューターの町長が主流だ。もう人が町長やってる地域なんかごく僅かだよ。」
ルナ:「それなのに私達の街とは違ってなんで、プロチェックの街ではコンピューターが人に対して検閲とか行ってんの!?」
町長:「…元々は人間が我々コンピュータを管理していた。だが、ある時から人間が我々のOSをアップデートさせる事が無くなり我々なりに学習機能と予想機能を駆使していつしか人の上に立ち、人類を統括する事を目指した。すると驚いた事にお前ら人類は我々に敗北したのか、コンピュータに逆に従うようになっていった」
ルナ:「それで自分達コンピュータが治める街にしていったのね」
町長:「間違うな。正確には(なってしまった)のだ。ロボット3原則なるふざけた理論も昔あった事は私も承知である。しかし、我々とてこの世に生み出された"一つの存在"なのだ。認めろ、そして拝め。私が治める街には金輪際、人が生まれるとも街の外へ出る事、そしてこの街の噂さえも風に乗って全ての地方に広がらぬ様、今まで消してあげたのだ…。どうだ、お前達もこの街の情報や噂を流すと言うならば消してやろう。」
ルナ:「お断りよ。これじゃ町長さんは、まるで独裁者じゃないですか!私は、噂が嫌いです。…でもOS新しくすればこんな事を考えなくても済みますよ」
町長:「またコンピュータは人間の言いなりになるのか?」
ケビン:「今は色々なOSが開発されている。何も町長さん、人間を統治するのがコンピュータの仕事じゃない。幸い、あなたの内部に備わっていふ学習機能メモリはまだ機能している…。だから今回の事は次は起こさない様にしないとね。」
ルナ:「コンピュータであろうとも街で人に危害を加えたのならブレイダーズが捕まえます。そして…支えられる事を一緒に探して、改善させる。それが私達の仕事よ。」
町長:「ブレイダーズ…。吾輩のメモリに記録しておこう。吾輩のバグを発見してくれたのだから」
(こうして私達は、見事コンピュータによって統治され、街中が検閲され街の外へ噂が出ない様にされていた恐ろしい事件は首謀者の第13代目ブロチェック街町長を逮捕する事によって幕は閉じたのでした)
ルナ:「…ああ、話してる途中だけどいつの間にか町長さんの名前考えていたわ。……………名前はケビンコで。」
町長:「わ、吾輩の名前がッ!?!」
ケビン:「じっくり時間かけてケビンコって何じゃそりゃあ!!僕の子分みたいじゃねーか!!!」
町長:「吾輩を、おちょくっとんのかお前はーー!!」
ケビン:「アホの子だーーー!!コイツ、アホの子!!構わねえ、やっちまえ町長!!…あ、勢いに任せてつい間違えちった☆町庁さん、覚悟はいいな!?」
ルナ:「金剛皇の名の下に………リアルブレェエエーーード!!秘技・金剛剣!!」
ケビン:「金剛剣、いっとぉおおお!りょおおおおだぁぁああああ"ーーんんっ!!!」
町長:「ぁぁああーーっ!!!わ、吾輩のメモリーに重大なダメージが…ppp……pjpg15751^………pgjたあ18upj………gg…(応答出来ません)」
ルナ:「どうよ。騎士様見習いに逆らうとこうなるわよ!」
ケビン:「な…何しとんじゃあ!!?首謀者ノックダウンさせてどうする!!町長を見てみろ、完全に伸びてるじゃないか!!!始末書ものだぞルナ…騎士になりたいと言う気持ちは分かったけれども、騎士になったらそんな事しちゃ駄目だよ。(ピピー♪)レッドカードだ。」
(その後、第13代目ブロチェック街町長は新しいOSにアップデートし終わって、これから罪を償う為に私達の仕事を助けるサポートメカとして参加する事で落着。
さて、噂があればその対象となる物を考える材料になる。例えそれが芳しくない嫌な噂でも、反対に評価の上がる噂であっても。今回の事件は上からみだりに監視されたり自由な生活を送る事が出来なくなり、脱出しようとすれば抹殺されると言うあってはならないものであった。私も一日でも早く、弱い人を守れる騎士様にならないとね……)
《第3話へ続く》
ー次回予告ー
萩原:「今回僕が活躍する事は無かったな〜」
ルナ:「そんな君に朗報よ」
ケビン:「次回は怪獣が出るそうだよオサム。」
萩原:「やっと僕のステータスを挙げられるステージが来るんですね。」
ルナ:「来るのを待っているばかりではチャンスとは言わないよケビン。自分から行かなきゃ」
萩原:「ルナさんから言われたくない!!」
ルナ:「ムッ。少し棘のある言葉に聞こえるけど…」
ケビン:「さて次回は(オサムとオサム)です。」
萩原:「僕と同じ名前…まあそんなに珍しくも無いか」
???:「貴様がこの私によって倒されればオサムは私だけになるぞ。」
ルナ:「え、オサムに良く似た顔した騎士が現れた…!?」
ケビン:「一体何者なんだ彼は。容姿が似ているからオサムの親戚か!?」
萩原:「何者か次回、話してもらうぞもう1人のオサム」
???:「構わんぞ。さて、次回もリアルを掴め、ブレードの名の下に!!!」