キャラクターを形作る(2) 〜ケビン・スコルニッチ編〜
(1)に続いて、ルナの相棒であるケビンを今回は紹介します。
この「ケビン・スコルニッチ」の作中での立ち位置としては怪獣や敵対関係の瞬時に情報収集をするアナライザー担当の要員の一人。
自身らが所属するブレイダーズのチームメンバーらの中では萩原理(オサム)と次いで若干新参者だが、ちょっとの事では取り乱さない心臓に毛の生えた男です。
彼の中心の性格がタフである見方はありますが、それも「もう帰る場所(生まれた地を離れざるを得ない)がないから、このまま生きていくのが自分の生涯なのだ」と言う独自の考えから持っているのです。
そんな彼の生まれた地は、「アシャー半島」という所。(もちろん、架空の島。これは作中での話である)
アシャー半島は北半球の沖上に生まれた、他の国に比べて極めて若くまだ新しい島国である。
アシャー半島に住む人々は、第3次世界大戦中に元々歪みあっていた2つの国が戦後に、平和樹立を結び、そこで生き暮らしている場所だった。
つまり、ケビンには「ハーフとしての血が流れている」と言う事なのです。
ケビンはそれまでの人生の中で、自分に流れている人種の血や、民族と他民族のハーフである事への「逆らい」の体勢で10代後半まで生きてきたという過去があります。(作中で後にこの事が書かれる話が出てきます)
つまり彼は、ハーフとして家族の中で生きる事や、自分の近くに生きる人々と「見切り」や「自分の人種や思想関係なく安心して生きられる場所」を心から欲する考えを持って、ようやくブレードラインという場所を知り、そこを尋ねて自身の要素の一つであった「自身に流れる血や人種」といったカテゴリーから連想して「情報」を専門としたライセンスを習得し、ブレードラインに入国した翌年にブレイダーズと騎士資格試験を受け、パスして入隊するのでした。
彼の要素は「誰かの情報」と「何かの共通点」とを結びつける能力が隠されています。
なので、たまに突拍子のない発言をしてもそれが結果的に正しいという事が多い(彼も人間なので100%正確を誇る実績は持ってないが、そこが彼の強みでもあり、また弱みでもあるともみれる)
ルナとは2年くらい歳が離れており、作中の彼らの会話を見ていると何だか姉と弟みたいな関係にも思えるし、歳の離れたカップルのようにも思えませんか?
私の場合は後者ですけれどもね。
まあ、ケビンは恋には奥手と言う性格ではありませんので、思いは自ずと告げる…そんな男なのです。以上解説終わり。